小倉やん!っていう何回もこすられたネタ、今回の愛知杯は小倉です。
牝馬限定戦の中で愛知杯はオークス、エリ女についで距離が長く、G1以外では最も距離の長い牝馬限定線と言うことになる。しかも中京は直線が長く、4コーナーある直線が距離の長い、最も距離の長いレースと考えると牝馬限定戦の中では少し異質の条件で、ここを目指してここで重賞初勝利というケースも少なくない。
でも今回は小倉、コーナー4回の2000mは変わりないが直線が短くなる。ついでに右回り、今までの条件だったら嬉しい馬も今回の条件が嬉しい馬もそれぞれいるはず。
小倉2000mの特徴を見ていくと
・メジャーな種牡馬が強い
・逃げ馬は最初の直線長いから厳しい
・割と人気通りに来る
・母父ナスルーラ系が強い
こんな感じの特徴がいろいろ書かれている。
トニービン持ちが良いよ、と書かれているところもあるが、たしかにトニービンはナスルーラ系なので良いは良いが母系にあった方が良いと思う。父系だとだいたいルーラーシップかハーツクライになるがルーラーシップは大跳びな分小倉が合うのかという疑念が絶えない。
先祖にナスルーラがいるのは(父も含む)
・アルメリアブルーム(母母父がミルリーフ経由)
・ウインラナキラ(母母父がブラッシンググルーム経由)
・カレンシリエージョ(母母父がグレイソヴリン経由)
・サヴォワールエメ(母母父がブラッシンググルーム経由,母父にもカロ経由で)
・センテリュオ(4代母の父がセクレタリアト,ボールドルーラー経由)
・パッシングスルー(父ルーラーシップ、父母父がトニービン,母父がボールドルーラー経由)
・ポンデザール(父ハーツクライ、父母父がトニービン、母母母父がブラッシンググルーム経由)
・ランドネ(母父がボールドルーラー経由)
・レイホーロマンス(母母父がボールドルーラー経由)
・レッドランディーニ(母母父がブラッシンググルーム経由)
多い。だからもう少し血統の観点では絞っていく。
小倉で愛知杯は2010,2011と行われていて、また小倉2000の唯一の重賞である夏の小倉記念も参考にする。
2010,2011では馬券内6頭(ブロードストリートが2年連続2着のため実質5頭)の内、3頭は母父がナスルーラ系だった。また、その中の二頭はアグネスタキオン産駒(母父ボールドルーラー系 )である。かなりナスルーラの血が濃くでているためコースとしての相性は良さそう。
また、小倉記念ではディープ産駒、ハービンジャー産駒が馬券内に多いが毎年1頭くらいは母父ナスルーラ系がいる。ミスプロ系の馬はここ10年でラブリーデイしか馬券内に入っていない。また、2年連続好走したペルーフはステイゴールドを叔父に持つ同牝系の馬、ステイゴールド系ももしかしたら行ける。
要するに血統的な観点から行くと
・ナスルーラは濃ければ濃いほど良い、父系にも母系にもあると良いかも
ということになる。
これを満たすのは
・カレンシリエージョ(父ハービンジャー、母母父グレイソヴリン系)
・ポンデザール(父ハーツクライ、母母母父ブラッシンググルーム系)
・ランドネ(ロベルト系、母父ボールドルーラー系)
・レイホーロマンス(父ハービンジャー、母母父ボールドルーラー系)
この4頭は該当部分が多い。完璧にマッチする馬はいないが4頭とも穴馬っぽいので穴馬として狙うなら悪くないかもしれない。
また、小倉記念では前3Fが36秒をだいたい切るため、37秒くらいで入りたい先行馬はかなり厳しい。リリックドラマやランドネはそれくらいで入らないと持たない。開幕週ということを考えると内でこの先行馬たちを見れる馬が良いと思われる。
本命はセンテリュオ。これ以外重賞で勝つイメージがなかった、ナスルーラが深いとこにある上に父方もミスプロ系であまりマッチしないが自力的に違いがある。ルメールなら先行できることも分かったし能力差を考えたらこの馬を一番にせざるを得ない。
2番手からが悩みどころ。センテリュオ以外の馬を触れていくと
ダイワメジャー産駒は距離的に除外、準オープン馬も物足りないので除外、ルーラーシップ産駒はトニービン持ちとはいえ大トビの馬なので除外(4歳馬二頭で古馬対戦もなく紫苑のレベルもなんか…)、すると残るのが
レイホーロマンス、モルフェオルフェ、デンコウアンジュ、アルメリアブルーム、アロハリリー、リリックドラマ、ランドネ、レッドランディーニ、ポンデザール、サラキア
サラキアは距離が長いし外枠なので除外、前半が早くなりそうなのでリリックドラマやランドネも除外。アルメリアブルーム、モルフェオルフェはハンデ戦だったから勝ち上がれた〜って感じが否めない、ただ、アルメリアブルームがドリームジャーニー産駒で小倉2000が庭だとしてもモルフェオルフェの方が上だと思う(オルフェーブルの子供ならドリジャ産駒と一緒では?)。
アロハリリーは小倉日経オープンが2着ベステンダンクなメンバーレベルでタイム差なしの1着、これで斤量積まれては…って思う。デンコウアンジュは距離が微妙に長い、ペースは流れそうだがその分3コーナーから動きだす流れになってそれは向かない。レイホーロマンスは日経新春杯の方が良い、一昨年の小倉記念4着なので悪くはないが。外枠のレッドランディーニはだいぶさっぱりな競馬が続く、ポンデザールは勝ったレースが長距離で相手も弱い。
大概ケチのつく馬が多いが、マイナスポイントの少ない馬だったりプラスポイントの多い馬だとレイホーロマンス、デンコウアンジュ、レッドランディーニ、ポンデザールになるか。
というわけで
◎センテリュオ
△レイホーロマンス
△レッドランディーニ
△ポンデザール
◎-△の馬連で!