小さな村の定食屋

Georgeおじさんがお話書いたり、グルメリポしたり、好きなことする場所

さぁ行こう、スプリンターズS

 

 

好きな物①千葉ロッテ→首位攻防戦で3連敗

好きな物②クリスタルパレスダービーマッチで首位攻防戦の後半ATに同点にされる

 

好きな物③競馬(特にスプリント戦)→今週が大一番

 

というわけでスプリント戦の大一番を予想します。ちなみにスプリントGⅠの予想成績は芳しくないです。

 

コース概要

george-m-lotte.hatenablog.com

コースの概要はこちら。

前半が下り坂である分特にペースは速くなりやすい。反面、スピードをコントロールできない馬にとっては直線の坂で返り討ちに遭う。加えて、馬場の影響を大きく受けやすい。中山は馬場の回復が早いが、内が傷みやすいようにも感じる。昨年は内がぼこぼこになったため、外差しが綺麗に決まってしまった。馬場の状況は最後まで見届ける必要がある。

過去のスプリンターズSの振り返り

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過去6年のスプリンターズSのラップタイム

ここ3年でスプリンターズSはラップタイムの前傾化が進んでいる。近2年はモズスーパーフレアに依るもの。2018~2015は現在のスプリント戦線と比べると一段階以上レベルは低く、2018は特に弱かったように感じる(ファインニードルは抜けて強かったが )。

過去の傾向から読み解くならここ2年の記録だけを参考にすれば良く、それ以上前はアテにならない気がする。どうやっても前傾になる中山で前半3Fの方が遅いレベルなので。

一方、ここ2年のスプリンターズSからは考えさせることがとてつもなく多い。この2回のレースは似ているようで対比のようなレースになっている。

2019

モズスーパーフレアが逃げる展開。単騎逃げの形になりモズスーパーフレアのハイペースによって大概の先行馬は薙ぎ払われた。中団から追い込んできたタワーオブロンドン、ダノンスマッシュは血統からしてハイペースを差すのに向いた血統であり、抜けた末脚を発揮していた。ミスターメロディは先行しながらの4着で力を見せていた。

前半3F32.8-後半3F34.3(前傾1.5秒)

2020

モズスーパーフレアが綺麗に逃げようとしたがビアンフェがそうはさせなかった。ただ前半3Fのタイム自体は2019と同じだったが、馬場状態が違った。この日は内の馬場が特に荒れていて3コーナーと4コーナーの中間からもう荒れていた。この状態で長く走らされたため脚が上がってしまい、外の馬場が綺麗なままの部分を通ったグランアレグリアが1着、アウィルアウェイが3着となった。4番手で先行しながら馬場の悪いところと良いところのギリギリの境目を通したダノンスマッシュは強かったがグランアレグリアはちょっと次元が違うのだろうか・・・。

前半3F32.8-後半3F35.5(前傾2.7秒)

前傾2.7秒って何だよ。

 

参考レースの寸評

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参考レースのラップタイム
高松宮記念

2019と同様な天気の中モズスーパーフレアが逃げ切るかと思いきや最後差されたレース。後半3Fが0.6秒遅くなりモズがバテたとも考えられる。馬場の重さも相まって1200よりも距離適性が長めの馬が台頭した傾向にある。もともと中京1200は阪神1400で実績のある馬が走りやすいし、そういう傾向が出たように思う。

前半3F34.1-後半3F35.1(前傾1.0秒)

函館SS

サマースプリント初戦。1,2着のビアンフェとカレンモエが相当速いペースで突っ走りそのまま逃げきり。他の先行馬を蹴落とした結果3~5着は差し馬がラッキーな展開。このレースで重賞クラスとOPクラスの馬で結構な差があることがわかった。このレースは先行2頭は確かに強かったが、ある程度先行で残せなかった馬はOPでもがき苦しむだろうなと言う感想。

前半3F32.8-後半3F34.8(前傾2.0秒)

CBC賞

超高速馬場で行われた一戦。積極的にハナを取ったファストフォースが1着。この騎乗含め鮫島駿は相当スプリントの勘が良さそう(実際成績が良い)。ただ、注目する必要があるのは2,3着。ピクシーナイトはスパイラルカーブの中内に持ち出して2着。操縦性の高さや反応の良さは注目するべきポイントで、福永さんが惚れ込むのもわかる。アウィルアウェイは前残りのバイアスを翻して3着。前方にいたのが条件馬というのを差し引いても結構能力の高さを見せたのではないかと思う。

前半3F32.3-後半3F33.7(前傾1.4秒)

北九州記念

雨の影響が強く残った馬場で、記録上の馬場状態よりもかなりハードに時計がかかっていた。CBC賞とは真逆の特殊条件という感じ。全体的に時計がかかっていたためモズも前半33.2と小倉にしては遅い出だしで結果前残りになった。ファストフォースは鮫島Jが上手く外の馬場が良いところに持ち出しているし、ヨカヨカもそれに続いた形。前のこりの展開の中出遅れたのに7着のジャンダルムは割とヤバい。

前半3F33.2-後半3F35.0(前傾1.8秒)

キーンランドC

レイハリアが逃げようとしたところをメイケイエールが絡んでいき前を譲った。レイハリアはその後前をブロックされる中上手く抜け出して1着。2,3着は外を回して追い込んだ馬。ただ、全体的のメンバーレベルに疑問が残る。

前半3F34.0-後半3F35.1(前傾1.1秒)

セントウルS

中京は馬場の更新が夏なので、一番良い芝でレースをすることになった。上位3頭は1400で実績のある馬たち。やはり中京はそういう適性が求められている。カレンモエは番手に控えたためレシステンシアは楽に逃げ切ることが出来た。メンバーレベルというよりは騎手のスプリント適正が問題な気がする。このレースで評価する点は鮫島Jのコメント(6着シャインガーネット)

いつも通りの競馬ですと、この時計ですし勝つのは難しいと思って、勝てる位置を取りにいってどこまで折り合わせられるかと思っていました。(中略)勝ちにいく競馬でこういう結果になり、悔しいです」

前半3F32.9-後半3F34.3(前傾1.4秒)

 

夏のスプリント戦線で鮫島Jは2着-1着-2着-2着-6着と結構意味分からん成績を残している。サマーシリーズで1位の川田Jと2レース差があるのにポイントは2点差とやはり力をつけている。

 

全頭評価

内ラチ沿いがギリギリで、良馬場に回復しそうな想定で書きます。

シヴァージ

馬場が悪い時に好走する差し馬。高松宮記念出れていれば馬券内もありそうだった。血統的にも思いっきり差すタイプだろうし、雨の影響が残らない馬場だと届かない。

ミッキーブリランテ

阪急杯2着、函館SS3着とスプリントレースで今年は結果を出している。ただ、阪急杯は1200が主戦の馬がほぼおらず、函館SSは前述の通りなだれ込んできただけ。ディープブリランテ産駒ということで気性の点からスプリントに使われているけど本質はもう1〜2F長いところ。取り立てて良いところもなくスワンSで期待。

ラヴィングアンサー

スプリントOPで3勝、いずれも10番手より後ろからの差し切り。馬場が外差しに寄ってないと厳しいが、ハマった時の能力は舐められている。ダイワメジャーロックオブジブラルタルニジンスキーの系譜などパワーに富みまくっていて中山は合う。ただ重馬場が1番の希望。

ピクシーナイト

CBC賞セントウルSと2着。シンザン記念のレベルから能力を疑ってきたが、福永Jの巧みな騎乗も相まって好走を続けている。母はキングヘイロー×サクラバクシンオーなので短距離型に見えて1800で2勝しているし、そこにモーリスを合わせても適距離は1400〜1600だろう。前走が1番本気の舞台だろうし、中山で更によくなる点はほぼない。3人気なら避けたい。

ファストフォース

格上挑戦のCBC賞で勝ち、北九州記念で2着。ロードカナロア×サクラバクシンオー×デインヒルと文字通りのスプリンターで、ロードカナロア産駒はやや晩成気味なので今が脂の乗ってる時期。レースの間隔も理想的で、回復傾向にある馬場も合いそう。鮫島Jも乗れているので魅力的な一頭。懸念点は重賞での斤量57kgと、同じ位置で走ることになりそうな隣にいる例の彼女か。

メイケイエール

隣にいる例の彼女。サンデー3×4よりもデインヒル3×3の影響力が強く短距離も相当走るタイプだと思う。ただ気性がご存知の通りで、制御できていない。今回は前二頭が相当速いのでこの馬はそれを抜かそうとしても絶対に抜かせないはず。そうなると好位でどこまで我慢ができるかという感じになる。札幌1200よりも中山小倉は合うタイプだと思う。あと、シンプルに53kgは強い。

タイセイビジョン

夏からスプリント戦線にも顔を出し始めた馬。母父スペシャルウィークが悪さして難しい気性になっている。タートルボウルの父父であるNight Shiftとノーザンテーストがニアリークロスなのでパワーはあるし中山に向くが、スプリント向きでない。キレもないタイプだしここは厳しい。

ビアンフェ

去年までは気が難しかったらしく、去勢して良い感じの前向きさに落ち着いている。特に函館SSは早い流れで押し切っていて、力の強さは見せている。馬場が持つのであれば、この馬を交わせる馬はそうそういないので、オッズ的にはすごく妙味がある。モズよりはこちらを推したい。(詳しい理由はモズの欄で)

クリノガウディー

やらかした中京で良さを取り戻してる馬。相変わらずヨレているが。とにかく岩田父と手が合い、安定したポジションで走れるようになったことが大きい。左回りがベストとはいえ、坂への対応力や速い馬場もいけるだろう。早い上がりがあるわけではないのでポジションを取って上手く運ぶのがベターな馬場であれば狙い目。

エイティーンガール

キーンランドCで1着→2着としている馬。名前の割に力のある馬場が得意で、大外から長めのスパートが持ち味。良績が京都と札幌に多く、坂への対応は課題。全体的に時計がかかるようなドバドバ馬場なら良いが。

ジャンダルム

マイラーだったが徐々に使う距離を短くして、今はスプリントの差しが板についてきた。出遅れをなんとかするために京成杯AH以来ブリンカーを外すらしい。過去2戦の出遅れでレースにならなかったが確実に追い込んできているのは見事。とはいえスプリントで勝った春雷Sは4番手からの抜け出しで最近のレースとは異なる。高速馬場でそこそこ先行する方がこの馬の持ち味だとは思う、逆ブリンカー効果に期待だが、人気してるときにはちょっとギャンブルが過ぎる。

レシステンシア

高松宮記念2着、セントウルS1着。筋肉量が増えてスプリント適性は上がってきてるように見えるが、中京は阪神1400好走歴のある馬が強いのでなんとも言えない。また、高松宮記念は重馬場、セントウルSは楽逃げと条件が整っていた。この2戦と比べると今回は条件がきつくなる。また、メイケイエールに絡まれるポジションでもある。上積みはないが、他の馬がこの馬とルメールをどこまで上回れるか?という疑問はある。2,3着なら普通に入ってきそう。

アウィルアウェイ

昨年の3着馬。昨年は内の馬がへばったのを最後方から大外一気で3着。スプリンターズS以外は直線平坦で良績を残している馬なので、昨年のラッキーすぎた展開以外では中山がどうかという疑問点はある。今回は馬場が去年よりは良いので、外差しだけだとちょっと差し届かないかなぁ、という感じがする。ただ、この馬はジャスタウェイ産駒。ここ2戦+10、+12と今成長のピークに来ているだろうし、そこに期待するのはありだと思う。

ダノンスマッシュ

春のチャンピオン。得意では無さそうな重馬場で勝ったし充実一途である。詰めて使うと良くないタイプらしく、ここに直行してきた。中山1200が良い舞台とは思えないけれど、自在に先行できる余裕は魅力で、川田Jもそれを良く理解している。外枠だけれど馬場の良い位置に出しやすいと言えばそれはそれでいい。すごく魅力があるわけではないが、レシステンシアと同様大きく負ける可能性があるか?と言われれば難しい。

ロードアクア

夏は北海道で4戦し、OPを1個勝った馬。スプリンターとしてこれから成長して重賞一個くらいは取れそうな馬だが、まだまだ能力は足りなさそう。

モズスーパーフレア

高松宮記念の勝ち馬で、中山での高速逃げを得意としている馬。下り坂を利用して高速の逃げを展開し、他の馬の脚をなし崩しに使わせるのが持ち味。ただ、今年に入ってからの高松宮記念北九州記念は最後の2Fで時計がかかっており、バテてるように見える。これが衰えなのか?と疑問になる。ビアンフェより外枠のスタートになるため序盤から飛ばしていくことになるだろうし、内の馬場が良くても最後は垂れてしまいそう、狙い目なのは次走のJBCスプリントだろう。

 

まとめ

馬場状態を考えると、内はそこそこ良いが2~3頭開けた方が良いだろうという感じ。全体として馬場状態が良好であるため、モズとビアンフェのペースがかなり速いことは想定される。

一番懸念するべきは函館SSのように先行馬がなぎ倒されて差し馬が一気に届く展開。このような展開だとビアンフェ以外にはダノンスマッシュやレシステンシアのような強い先行馬でないと最後になんとかすることはできない。ファストフォース、メイケイエール、クリノガウディーあたりは前半があまりにも速いと厳しくなるかも。

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特に参考になりそうなレースと2020、2019の2つを組み合わせたグラフを最後に載せる。函館SSのタイムで行くと後半は中山だと上り坂になるので時計がさらにかかってもおかしくない。昨年ほどズブズブの差しにはならないけど、ある程度の差しが届く展開を想定したい。

つまり馬券として候補になるのは

・強い先行馬

・ある程度の位置にいる差し馬

この二点が重要になる。

ということで

◎ダノンスマッシュ

激しい先行ペースに慣れていて、それを交わすことの出来る能力がある。充実一途なこの時期だし、春秋連覇は近い。

○クリノガウディー

優れた差し脚があるわけではないが、最近はポジションを取れるようにもなってきた。右回りに対する懸念は去年の5着である程度は払拭できると考えている。丁度良い位置にいれる能力と鞍上との相性を活かしてどうにか。

ビアンフェ

オッズ的には狙い目の一頭。逃げ馬は残るか残らないかの二択にどうしてもなってしまうので、馬場状態から残る可能性を少しみたい。モズには勝てるだろうが、その先どこまで残るかはほんとうにわからない。

△レシステンシア

強い先行馬が残る展開だとすれば消しようがない。

ファストフォース

充実期にあり騎手の乗れ具合を加味してギリギリ強い先行馬に手がかかるかどうか。うっかり勝つ可能性も、斤量や展開に苦しむ可能性もある。

ここまでは候補にしたい。

ピクシーナイトとジャンダルムは買い方次第で入れるかも、オッズがあまり美味しくないのでそこまで必死に推せない。

入れられなかった差し馬たちは

・シヴァージ

雨が降って時計がかかれば

・ミッキーブリランテ

前が潰れれば

・ラヴィングアンサー

前が潰れれば

・エイティーンガール

雨が降れば

・アウィルアウェイ

前が潰れれば

という感じだろう。前が潰れるパターンの3頭はどれも10人気以降だし穴馬としての魅力はある。個人的にはラヴィングアンサーがすき。

 

◎ダノンスマッシュ

○クリノガウディー

▲ビアンフェ

△レシステンシア

△ファストフォース