フェブラリーSをデータで読み解く。
つもりだったんだけど文章まとまり切らないからデータだけ載せます。本命とかの話はTwitterで。
競馬でデータを用いる一番面白い部分は、癖のある特徴的な解析結果が出たときに、その理由を見つけられれば馬券に繋がりやすいこと。簡単に言えば、穴馬の傾向が見分けられれば良い訳だ。
今回レースがある東京ダート1600mは他のダートコースが小回りなのに対し、広いコース形態であるため”逆に”癖が強い。特に、そこで雨が降ればかなり特殊な条件になるため、癖がかなり強いデータが出るかもしれないので、ラップタイムや血統を解析してみる。今回のフェブラリーSはかなり雨の影響が出そうである。
過去6年のフェブラリーSのラップタイム
過去5年は良馬場、6年前は重馬場で行われたフェブラリーSのラップタイムをグラフ化する。
averageは2021~2017の良馬場で行われたレースのラップタイムを平均化したもの。2019年が前半とてもスローだが、これは武豊さんがインティでスローな逃げを図ったもの、さすがに例外中の例外と思ってもいいはず。基本的には前半が早く、後半はどんどん時計がかかるのが平均的な特徴と言えそう。ただ、重馬場になると2016のように最後までペースが落ちないことが想定される。他のレースからもその傾向が正しいか検討する。
雨馬場のラップタイム比較
稍重、重馬場、不良馬場での5レースをピックアップし、その平均をフェブラリーSの平均と比較する。ピックアップしたレースは稍重(21'武蔵野S、20'アハルテケS、20'ユニコーンS、19'秋嶺S、18'武蔵野S)、重(21'ユニコーンS、21'アハルテケS、20'夏至S、16'武蔵野S、16'フェブラリーS)、不良(20'神無月S、17'秋嶺S、14'夏至S、14'白嶺S、09'ユニコーンS)。
稍重・重ではaverageに比べて後半のペースが速いことがわかる。ピックアップしたレースも1600万条件があるように、フェブラリーSに比べてレベルは低いので、後半のペースが落ちないことは特徴であると言えるだろう。一方、不良馬場になると後半のラップタイムは逆に遅くなることがわかる。稍重、重馬場なら違う特徴になると想定して予想しよう。
血統的観点
さて、ピックアップした稍重と重馬場の5レースずつ計10レースにおいて馬券になった馬の共通点がないかを探る。しんどいのでOP以上だけで統計を取る。
21’武蔵野S
1着ソリストサンダー(父トピーズコーナー、母父スペシャルウィーク、母母父ブライアンズタイム)
2着エアスピネル(父キングカメハメハ、母父サンデーサイレンス、母母父ノーザンテースト)
3着オメガレインボー(父アイルハヴアナザー、母父アグネスタキオン、母母父ノーザンテースト)
20'アハルテケS
1着アシャカトブ(父シニスターミニスター、母父キングカメハメハ、母母父ダンスインザダーク)
2着バレッティ(父キングカメハメハ、母父ダンスインザダーク、母母父Zafonic)
3着ゴルトマイスター(父ゴールドアリュール、母父フレンチデピュティ、母母父Capote)
20'ユニコーンS
1着カフェファラオ(父American Pharoah、母父More than Ready、母母父Miswaki)
2着デュードヴァン(父デクラーレーションオブウォー、母父Tapit、母母父Storm Cat)
3着ケンシンコウ(父パイロ、母父クリプティックラスカル、母母父アジュディケーティング)
18'武蔵野S
1着サンライズノヴァ(父ゴールドアリュール、母父サンダーガルチ、母母父リアルシャダイ)
2着クインズサターン(父パイロ、母父クロフネ、母母父サンデーサイレンス)
3着ナムラミラクル(父スパイキュール、母父サクラバクシンオー、母母父シルバーシャーク)
重
21'ユニコーンS
1着スマッシャー(父マジェスティックウォリアー、母父キングカメハメハ、母母父サンデーサイレンス)
2着サヴァ(父アイルハヴアナザー、母父ブライアンズタイム、母母父サンデーサイレンス)
3着ケイアイロベージ(父へニーヒューズ、母父クロフネ、母母父サンデーサイレンス)
21'アハルテケS
1着オメガレインボー
2着テーオーターゲット(父キンシャサノキセキ、母父フレンチデピュティ、母母父アイネスフウジン)
3着デアフルーグ(父ベーガバド、母父フレンチデピュティ、母母父Cozzene)
16'武蔵野S
1着タガノトネール(父ケイムホーム、母父キングカメハメハ、母母父トニービン)
2着ゴールドドリーム(父ゴールドアリュール、母父フレンチデピュティ、母母父Cox's Ridge)
3着カフジテイク(父プリサイスエンド、母父スキャン、母母父ラシアンルーブル)
16'フェブラリーS
1着モーニン(父へニーヒューズ、母父Distoerd Humor、母母父Cozzene)
2着ノンコノユメ(父トワイニング、母父アグネスタキオン、母母父クリミナルタイプ)
3着アスカノロマン(父アグネスデジタル、母父タバスコキャット、母母父Deputy Minister)
ここまで書いて長かったが、これをまとめてみる。
まずはキングカメハメハが目立つ。キングカメハメハ系ではなくキングカメハメハそのものが多い。とはいえこれからキングカメハメハの子が父の馬も出てくるので、他の傾向と合わせたい。
キングカメハメハ以外のMr.prospetor系ではアイルハヴアナザー、American Pharoah、ケイムホーム、プリサイスエンド、サンダーガルチ、トワイニング、スキャン、アグネスデジタル、Zafonic、Distoerd Humorがいる。この中でアイルハヴアナザー、プリサイスエンド、トワイニング、Distoerd Humorはフォーティーナイナーの子孫。サンダーガルチ、American PharoahはStorm Birdを持つ。
フォーティーナイナーとStorm Birdは短距離での突進型の血統。ケイムホーム、Zafonicの父Gone Westも突進型である。
Storm Birdの子、Storm Catはへニーヒューズやタバスコキャットにも繋がり、この血も影響力が大きそう。
サンデーサイレンス系は赤くしてみたが、サンデーサイレンスそのものが入ってることが多い。
他にも共通点のあるフレンチデピュティ系、A.P.Indy系を同じ色でまとめてみた。
やはり有名な血が多く具体的に強い血はキングカメハメハくらいしか無いかもしれない。本来通常時との比較をして、有意に強い血をピックアップしたいところではあるが。