スプリントが得意です、と言ってそこまで当てて居ないので完勝を目指します。
ここ最近の中京1200mの記事については上を参照、それでは本編行ってみよう!
ラップタイムについて
高松宮記念のラップタイム
まずは高松宮記念のラップタイム分析を行ってみる。過去10年で良馬場が5回、雨馬場が5回あるのでそれぞれで平均を取ってグラフにしてみる。
まず、良馬場と雨馬場で共通している傾向として
・前傾1秒くらいのラップタイムを刻む
・上がりはかかる
次に良馬場と雨馬場の異なる点は
・コーナー部分で雨馬場はより遅くなりやすい
・全体ラップは1秒くらい遅くなる
このような点が挙げられる。
中京1200m同士の比較
次に、図1に他の中京1200m重賞であるセントウルS、シルクロードSと比較する。
セントウルSとシルクロードSは過去二年の平均とした(中京開催のセントウルSが2回なので)。高松宮記念の平均タイムと比べても、セントウルS、シルクロードSは傾向が異なる。
・馬場状態が良い
・時計が極端に早い
時計が極端に速い、と書いたがレコードタイムはビッグアーサーの高松宮記念。レコードが出たときも最後1ハロンは時計が遅くなっている。
・中盤のラップタイムが遅い
・再加速することができる
これらのことから後方の差し馬が2年連続馬券になっている。シルクロードSに関しては2年連続逃げ馬が早かったのもある。
中京で慣れているから強い、と言うことは無いかもしれない。経験がないに越したことは無さそう。
参考レースのラップタイム
次に今回の出走馬の参考レースのラップタイムと高松宮記念のラップタイムを比較する。
グラフがややこしくて申し訳ない。中盤のラップタイムが緩まず、再加速するような現象が起きない、と言う点でスプリンターズSは高松宮記念とラップタイムが似ている。また、前半が速くなっていないが、後半は似たようなラップタイムになっているのが京阪杯。中京は阪神より前半が下りなので、その分スピードが出ると考えられる。
キーンランドCは途中でメイケイエールがやんややんやしたので荒れているかもしれない。4F目の急激な減速を考えなければ、キーンランドCも高松宮記念に近いかもしれない。
ラップタイム解析のまとめ
読み飛ばしてきた人もここはまずちゃんと読んで貰えればありがたい。
・最後の1ハロンは時計が遅くなる
・他の季節の中京1200とは傾向が異なる
この3点を頭に入れておきたい。
血統
次に血統の話をする。血統に関しては加点要素を中心に分析を試みる。
種牡馬について
まず最初に、全競馬場および、中京競馬場での1200m戦の着別度数をランキング化したものを図4,5に示す。なお、3勝クラス以上のみを対象としてランキングを作成した。
平均的な勝率/連対率/複勝率は全競馬場の場合6.7%/13.5%/20.2%、中京競馬場の場合6.1%/12.2%/18.3%となっているので、それより低ければ結構数字が悪いと考えて良いかもしれない。
全競馬場から中京競馬場に絞ることでいくつかの特徴が見えてくる。
・ロードカナロアは勝率、連対率、複勝率全てで数値が上昇する。また、単勝回収値、複勝回収値も上昇する。
・ダイワメジャーは勝ちきれなくなり、全体的な数値が下降する。
・中京でゴールドアリュール系が目立つが全てナランフレグによるもの。
・Mr.Prospector系はロードカナロア以外のきなみ勝率が下がる(=勝ちきれなくなる)。
数字が下落する馬が多く、上がる馬がロードカナロアが中心になり、他の血統の印象が薄い。中京1200mはロードカナロア天国になっているのかもしれない。
サンデー系も数字は上昇している方だが、高松宮記念に限ると不良馬場でダイワメジャー産駒のコパノリチャードが勝ったのみで、あとは2着以下に止まっている。父サンデー系で馬券になったのはグランアレグリア、ナックビーナス、ミッキーアイルとコパノリチャードのみである。ディープインパクト産駒とダイワメジャー産駒のみである。
ラップタイムのところでも触れたが、ラップタイムが全体的に速く淀みなくなるので、タメが効かない分サンデー系は不利になるのかもしれない。
母父について
母父についても分析してみる。母父は種類が増えがちなので、○○系で統一して分析する。
種牡馬の時と同様に全競馬場および中京競馬場でのランキングを示す。
同じように差異を見ていくと
・Danzig系が勝率、連対率を上昇させるが複勝率は下落する
・サンデーサイレンス系は全ての数字が悪化する
・Vice Regent、Roberto系が特に数値を上昇させている
数値を上昇させた馬の特徴としては筋肉ムキムキのパワー系という印象が強い。米国ダート系であってもスピードと言うよりパワーが求められる。実際米国ダートのスピード系は母父で影響力が小さい。
高松宮記念に限った話では、母父サンデー系は未勝利。
過去の記事に「His Majesty&Graustark兄弟が血統として共通している。これはロードカナロアには内包されている。また、ブライアンズタイムやデインヒルにも含まれている。」
と書いてあったのでこれも付け足しておく。
血統のまとめ
血統については余計難しい話なので読み飛ばした人が多いかもしれない。でもまとめだけでも見てくれれば大丈夫。
・中京1200はロードカナロア天国
・高松宮記念に限っては父サンデー系は勝てていない
・母父サンデー系も勝てていない
・パワー系の血が活きる
前走成績
次に、前走の成績からの分析も行ってみる。
京都1200mからの参戦が最も成績が良いが、これは京都改修前のシルクロードSから参戦してきたものである。昨年はシルクロードSが中京に移動したが、ここから馬券になった馬は居なかった。ただ、シルクロードS1着のシヴァージが出走しなかったのでまだわからないところはある。
そして、個人的に気になっているのが阪神1400からの参戦組。もとより阪神1400m好走馬は中京1200mも好走すると言っているが、数字の上ではたいしたことは無い。去年は阪急杯から2頭馬券に絡んでいる。去年から傾向が変化してしまったので、阪神1400が合うという所感を信じるしかない。
過去データのまとめ
過去データのまとめから加点要素高い馬を導き出すと
・ライトオンキュー
・ロータスランド
・キルロード
・クリノガウディー
・ファストフォース
・グレナディアガーズ
この四頭が減点要素がない馬になる。さらに、ロータスランドは阪神1400の京都牝馬からの参戦、グレナディアガーズは同じく阪神1400の阪神Cからの参戦、ファストフォースは今回に繋がりそうな京阪杯で唯一先行馬で強い競馬をしていた。この三頭はデータ的に加点できそう。
予想
展開を含めて予想してみる。
逃げそうな馬はレイハリア、ファストフォース。
特にスタートが速いのはレイハリアで、枠の並びからしてもスッと前に出せそう。ファストフォースは出だしが速くないものの、包まれると良くないのがわかっているので是が非でも前に行く。この2頭が前に行くだろう。それをレシステンシア、ロータスランド、ダイアトニック、キルロード、サンライズオネストの1400m勢が追いかける。ジャンダルムもスタートを切れればこの辺のはず。逆に最後方に居るのはナランフレグ、エイティーンガール、トゥラヴェスーラあたり、シャインガーネットやもしかしたらサリオスもこのあたり。わからない馬がライトオンキュー、クリノガウディー、ダイメイフジ、メイケイエール、グレナディアガーズ。
3,4コーナーでの順番は
↑
⑤
⑮
⑦⑨⑩
⑥⑧⑭⑰
④⑪⑯⑱
①⑬③
②⑫
馬券の当落線上になるのは4列目~5列目になるので、メイケイエールやグレナディアガーズは乗り方に相当工夫を求められそう。福永さんだから大丈夫そうだけど。
雨が降ったため、重馬場が継続されるようならどの枠番でも大丈夫だろうけれど、馬場は内側から乾くため、雨の影響がなくなるほど内枠有利と考えたい。
ハナ切った馬が馬券になったのはハクサンムーンとモズスーパーフレアだけであり、割を食う形。
馬券構築
これらの情報を基に、馬券に出来そうな馬を考えると
・クリノガウディー(非サンデー系、中京芝巧者)
・ライトオンキュー(非サンデー系、京阪杯は不利な外枠、内枠替わり)
・グレナディアガーズ(非サンデー系、阪神1400勝ち)
勝てるかわからないのが
・レシステンシア(ダイワメジャー産駒、良でも重でも強い)
・メイケイエール(ミッキーアイル産駒、規格外でわからん)
馬場状態が本当に読めないが、一番確実性があるのはレシステンシアだと思う。
この馬は勝つかはわからないが馬券にはほぼ来るだろう。この馬を2,3着に固定して、馬単や3連単を勝ってみたい。
印の上では
◎レシステンシア
○ロータスランド
▲グレナディアガーズ
△クリノガウディー
△ライトオンキュー
☆ファストフォース
付け足すならメイケイエールとダイアトニックだけど、そこまで買えるかどうか・・・。