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にわかだけどクリスタルパレスの補強の話について

そもそも何故クリスタルパレスを応援しているか。

兄がリバプールファンで、リバプールが何故か勝てない相手としてクリスタルパレスの名前を知っていて、自分でサッカーゲームを勝ったときに初めてプレイしたのがクリスタルパレスをして、それからクリスタルパレスを追いかけているわけです。

そんなクリスタルパレスの今夏の補強が凄まじいということで少し状況を紹介したいと思い、たまにはブログを競馬以外の内容で更新してみました。

 

○今回の補強の目標

今回の移籍市場においてクリスタルパレスが達成したい項目はいくつかあった(チームが本当にそう思っているかは別として)

・ザハの売却

クリスタルパレスに唯一存在するワールドクラスのFW、ウィルフリード・ザハ。彼はCLに出場するようなチームへの移籍を希望していた。ザハは若い頃にマンチェスターUへの移籍をしたが失敗しパレスに戻ってきた過去がある。我々(?)としては彼に一流チームでプレイさせてあげたい。

・ワン=ビッサカの売却

前シーズン守備面では最高の評価を得、チームMVPも獲得した右SBアーロン・ワン=ビッサカ。彼もまたワールドクラスになり得る選手であるが、弱冠21歳の若きDFにどのチームも食指が動かないことはない。今回は高い評価額が得られれば売却しよう、くらいに考えていたはず。

・ザハ以外の得点源の確保

このチームは得点をザハに依存している。チームtopはpkキッカーのルカ・ミリボイェビッチの12点なのだが、それに次ぐ2位の10点を挙げているのがザハ。ちなみに3位はタウンゼントの6。他の選手の得点を生み出しファールをもらえるザハ以外にも得点源が欲しい。ちなみにザハ以外のFWのプレミアでの”総得点”は7。しかもそのうち5点は冬の移籍市場で加入した(要は半年しかいなかった)バチュアイ。ギャグかな?

・両SBの控えの獲得

ワン=ビッサカがいなくなる可能性が高く、また左SBのファン・アーンホルトもシーズン終盤では疲れやパフォーマンスの低下が見られた。両サイド守れる控えのSBであるウォードはもう若くはないので新しいSBが必要。

・純粋な左ハーフの獲得

これはあまり言われていないが自分は思っていて、一昨年チェルシーからレンタル加入していたロフタス=チークの替わりを左SBのシュラップ、またインサイドハーフのマイヤー、マッカーサーがつとめていた。マイヤーは左サイドで使うには勿体ない(そもそもそんなに機能してるようにも見えない)し、マッカーサーはスピードが足りない。シュラップが一番マシなのだが(得点も決めるし一番アグレッシブまである)本職としてはまだ物足りない、本職が欲しい。

 

 

さぁこんな状態でチームはどう動いたのか。

時系列は大体こんな感じ、くらいなので大目に見ていただければ。

・第3GKの獲得

大ベテランであり背番号1のスペローニが退団したためとりあえずもう一人のGKの確保が必要だった、フリーでノッティンガムフォレストからスティーブン・ヘンダーソンを獲得。まず最初にやることなのか。

・ワン=ビッサカの売却

5000万ポンドでマンチェスターUに移籍。正直この値段だと売ってしまうのは仕方ない。随分早く売ったけれど、この移籍金で優秀な選手を連れてくることを期待していた。

ジョルダン・アユーの完全移籍

昨年レンタルでスウォンジーから加入していたアユーが完全移籍に移行。先にも触れたがザハ以外のFWの得点は7。バチュアイがそのうち5点を占めていて残りの2点の内1点がこのアユー。年明け後にFAカップで初得点を決めた後リーグでも得点をした。シーズンの得点はカップ戦を含めこの2点のみ。何故完全移籍へ・・・?ちなみにアユーは献身的に守備をしてくれる選手。そこがホジソンの目についたんですかね・・・。ちなみに250万ポンド、安い。

 

 

このアユーの移籍からしばらく加入の話はなかった(退団はいろいろあったが)。

また、ザハはトランスファーリクエストをチームに提出している。アーセナルからオファーがあったがオーナーがドケチだったため希望額には全く足りず、選手+金銭でのオファーもあったがパレスは選手込みのオファーを希望していなかった。

補強ポイントは何も補強できてないがこの先は・・・。

 

ガリー・ケーヒルの加入

そして発表されたガリー・ケーヒルの加入。チェルシーのキャプテンで近頃は出場機会に恵まれていなかった、そこを獲得した。ポジションはCB。さて、今までにCBの話を書いた場面があっただろうか。クリスタルパレスのCBはリヴァプールを素行の悪さから退団したママドゥ・サコ、安定感のある野武士ジェームズ・トムキンスの二人がレギュラーで、年齢の衰えが出始めたスコット・ダンリヴァプール時代のホジソンには使ってもらえなかったマーティン・ケリーが控えている。4バックを組む上で2人のCBが必要だが、控えにも2人いる。新たなCBは必要なのか・・・?確かにシーズン終盤はスタメンの二人とも負傷離脱していたが・・・。

 

そして移籍市場最終日。

 

・ビクトル・カマラサのレンタル加入

昨年はプレミアのカーディフ(今年は降格)にレンタルされていたレアル・ベティスのカマラサがレンタルで加入。カマラサのポジションはCMF。このチームのCMF事情についても触れておきたい。4-4-2のフォーメーションを用いるクリスタルパレスでは2人のCMFが用いられるが片方は鉄人 ルカ・ミリボイェビッチが担っている。ルカはタフなプレミアリーグで全試合出場を果たす鉄人、つまりはその枠が空くことはまず考えなくて良いためもう一枠と言うことになる。この一枠で起用されるのは、両サイドハーフもできるジェームズ・マッカーサーセネガルのエンジン シェイコウ・クヤテ、シャルケと喧嘩別れしてなぜかうちに来たマックス・マイヤー、守備型なのにホジソンが使えず燻っているジャイロ・リーデヴァルトがいる。ベンチまでほくほくなくらいCMFは足りている、それにも関わらずCMFの選手を獲得した。どうやら左サイドハーフでの起用も視野に獲得されたらしいがそれなら左サイドハーフがメインの選手取れば良くない?

 

ジェームズ・マッカーシーの加入

カマラサと同日、エヴァートンからマッカーシーの加入が発表された(移籍金不明)。

お気づきだろうか?ジェームズ・マッカーシーである。このチームにはもともとジェームズ・マッカーサーがいる。ちなみにMcArturとMcCarthy、若干違う。このマッカーシーのポジションはCMFである。ギャグかな?起用ついては特に記事を目にしていないがサイドハーフでも使ってみて判断、という形になるのではないだろうか。

 

ザハは改めてトランスファーリクエストを提出していた。ドケチなアーセナルは獲得を諦めていたがエヴァートンからリクエストが来ていた。5500万ポンド+ジェンク・トスンの譲渡という十分な条件であったにもかかわらず拒否、クリスタルパレスは選手込みのオファーを求めていないのだ!!!ジェンク・トスンなら十分な得点力になるだろうに・・・。

移籍最終日のトレーニングにザハは現れなかった。しかし同時期にチームは移籍市場の閉幕を表明、ザハの売却はならなかった。

 

移籍市場が閉まりすぐに開幕戦が行われた。ホームに迎えた相手は何度か話に出ていたエヴァートン

スタメンは

GK ビセンテ・グアイタ

DF ジョエル・ウォード スコット・ダン マーティン・ケリー パトリック・ファン・アーンホルト

MF アンドロス・タウンゼント ルカ・ミリボイェビッチ ジェームズ・マッカーサー マックス・マイヤー

FW クリスティアン・ベンテケ ジョルダン・アユー

 

スタメンCBの二人は間に合わずサブの二人、また左サイドハーフにはマイヤーが起用された。新戦力とザハはベンチ入りしていた。

試合結果は0-0、後半途中でザハは投入されたが新戦力のデビューはお預けに。ハイライトはDAZNyoutubeチャンネルで見れるのだが、ハイライトを見てもパレスの得点チャンスは1,2回しかなかった。

得点力の無さは危惧され続けているが、守備力に関しては十分でよくエヴァートンに引き分けられたなと言う印象。

そしてこの試合を見て今シーズンのホジソンの思惑もよくわかる。

自分たちより格上の相手には引き分けられればOKなのだ、耐え抜ければいい。チームの目標は優勝やEL圏ではなく残留、10位くらいしか目指していない。当然ファンは満足しないがホジソンは満足している。

耐えきれるチーム、というものを考えた場合守備を固めるのが妥当。豊富なインサイドハーフの運動量を活かしディフェンスのタイミングで4-4-2のブロックをすぐさま作り、囲い込む。組織化されたディフェンスは非常に固い。

攻撃は攻撃陣のセンス任せになるが、ベンテケもいるしマイヤーをつかいこなせれば去年よりマシになって欲しいと願いたい。

 

果たしてこのチームの行く先は・・・