小さな村の定食屋

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フェブラリーSを予想する奴

せっかくのG1なのでやれることをやります

 

1.芝馬の取捨選択

今年のフェブラリーSは初めてのダート挑戦で参戦する馬が3頭いる。

過去10年のフェブラリーSでは前走芝を走っていた馬は5頭いたが、全頭が馬券外。

これを過去15年に広げると前走芝は17頭に増えるが全て馬券外。

芝の重賞馬が好走するケースはあるが、そのいずれも前走がダートだったということになるので、芝実績がいくらあろうといきなりダートは厳しい。

ちなみに前々走芝は過去10年で3頭馬券になっている(カフェファラオ・ソダシ・モズアスコット)。いずれもマイルG1馬。

2.地方馬の取捨選択

地方馬で過去フェブラリーSで馬券になったのは2011年フリオーソの2着まで遡る。勝ち馬は99年のメイセイオペラただ1頭。2002年に2着になったトーシンブリザードも含め、既に地方G1を勝っていた。

ただ、今年はその地方G1馬が2頭出走するので可能性は0ではない、かもしれない。

3.前走の内訳

フェブラリーSが新年初出走で馬券になった(前走が東京大賞典より前・中6週以上)は過去10年で30頭中14頭とそこそこ多い。ただし、その14頭のうちG1でなかったのは武蔵野S5着だったサンライズノヴァ(3着)とフェアウェルS9着だったコパノリッキー(1着)。今年初出走ならば前走はG1であってほしいところ。

3-1.根岸S

過去10年では前走根岸Sの組が4勝と最多。いずれも根岸Sも勝っていた馬。今回根岸Sの勝ち馬は回避。根岸Sで負けてフェブラリーSで馬券になった馬は3頭いるが、いずれも1600m以上での勝利経験があり、根岸Sは前哨戦としての立て付けだったように見える。

3-2.東海S

過去10年ではコパノリッキーとインティの2勝で、どちらも鞍上は武豊。2,3着には員環テーションとアスカノロマンのそれぞれ1頭ずつしか来たことがなく、相性は良くないように見える(数字だけでは根岸S組がたくさん来るのでそちらの方が数字は悪い)。インカンテーションは既に重賞2勝していて東海S3着からフェブラリーS2着。アスカノロマン東海Sを勝ってフェブラリーSで3着だった。実績はここでも大事に見える。

3-3.チャンピオンズC組

過去10年ではゴールドドリームとカフェファラオ×2の3勝。この3回はいずれもチャンピオンズCでの大敗から直行だった。3歳でチャンピオンズCに挑み惨敗し、4歳初戦でフェブラリーSを勝つので相当な実力馬であったことは今更言うことではないかもしれない。ここまで書いて今年はチャンピオンズCからの直行組がいないことに気づいた。

3-4.地方G1組

地方G1からは勝ち馬が出ていない。今年は川崎記念の施行時期がずれた関係でこの組も少ないが、東京大賞典JBCスプリントからの組がそれぞれ2着に1頭ずつ来ている(ゴールドドリーム・レッドルゼル)。この地方G1での着順は関係ないが、その全てが重賞馬であり、やはり実績が大事。

3-5.その他

その他についてはこの章の最初に書いたコパノリッキーサンライズノヴァが当てはまるが、このどちらも重賞馬だった。とてもやはり実績が大事。

ちなみに前走園田からの出走はない

4.実績について

実績が大事、と言い続けたので実績とは何かを考える。

過去10年の馬券内馬で、ダート重賞馬でないのはエアスピネルとソダシ。どちらも芝G1で好走歴がある。重賞馬が獲っていたダート重賞は1200~2000まで幅広いパターンがある。

5.東京ダート1600mについて

フェブラリーSに限らない東京ダート1600mの情報をさっくり箇条書きでまとめる(1勝クラス以上に限る)

  • 勝率が10%を越える馬番は高い順に14,3,12,16の4つ
  • 連対率も概ね同じ傾向、
  • 複勝率ではこの4つに加え4,9,10も成績が良い(20%を越える)
  • 騎手成績はルメールがぶっちぎりで良く、次点で松山・武豊
  • 距離短縮の方が延長よりは良いが、大差は無い

 

まとめと予想

1~4の情報をまとめると、勝ち馬に相当する馬が過去10年のデータ上はいない。根岸S東海Sの勝ち馬不在、チャンピオンズCからの直行組不在、前走中央ダートの中央馬不在である。

そうなるとまず重視すべきは各馬の実績。

そうなると、何かしらの傾向が破壊されるわけだが、その候補になるのはやはり実績馬だと思う。

今回の出走馬でダート重賞馬は

・イグナイター(JBCスプリントさきたま杯かきつばた記念黒船賞

・ミックファイア(JDD)

・セキフウ(エルムS・兵庫JG)

・キングズソード(JBCクラシック

・スピーディキック(エーデルワイス賞

・レッドルゼル(JBCスプリント東京盃根岸S

・ウィルソンテソーロ(白山大賞典マーキュリーCかきつばた記念

・ドンフランキー(東京盃プロキオンS

以上の8頭。この中からまずピックアップしたいのは1600m以上で重賞を勝っているミックファイアセキフウ・キングズソード・ウィルソンテソーロの3頭。

ミックファイアは前走で初めて敗戦を喫したが、それまで世代限定戦は負け無し。前走も不運が多かったので仕方ないところはある。シニスターミニスターはワンターンで成績を落とすのでそこも怖い。とはいえ、前走で躓いた明け4歳馬が覚醒するレースでもあるので期待はそこそこできる。

セキフウは前走兵庫GTで過去出走例のないパターン。前走も前々走の武蔵野Sも負けていてなかなかムラは激しい。ワンターンでの勝利実績は2歳時まで遡るので良い穴馬くらい。

キングズソードは前々走で初G1挑戦ながら勝利した。それと比較すると前走はぱっとしない結果。これが鞍上の差か。ワンターンのレースは3歳春以来2度目。シニスターミニスター産駒なのでワンターンの怖さもある。

ウィルソンテソーロは直近のG12戦で2着2着と良い成績。ただしその2戦から乗り替わり。東京マイルでの勝利経験、1500と2000での重賞勝利経験と必要な実績は備えていそう。乗り替わりは気になるが、鞍上の松山は昨年のJBCレディスクラシックを乗り替わりで制すなど、ダートG1での成績が良い。むしろ強化と見ることもできる。

 

というわけで今回のフェブラリーSで買いたい馬は

◎ウィルソンテソーロ

○ミックファイア

▲セキフウ

△イグナイター

☆レッドルゼル

の5頭。

イグナイターは2歳時だが東京1600mの勝利経験がある。重賞は1500mまで勝利経験があり、南部杯も2着。巷で言われるほどの距離への懸念は感じていない。むしろ懸念すべきは最内枠か。

レッドルゼルは昨年の2着馬。フェブラリーSは4年連続の出走。その過去3年とは鞍上が替わるが、初めてではない。むしろ最後方一気なんてせずに追走を少しでもしてくれると良いが・・・。

 

馬券は◎からの馬単と◎からの3連複流しあたり。