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高松宮記念の反省と大阪杯の展望の話。

高松宮記念は大荒れの結果になりましたが果たして本当にそんなに荒れるほどでした?って話から高松宮記念の反省とついでに大阪杯の展望の話を。荒れた以上にいろいろと気になる部分もあるので。

 

スタートの段階から大分予想と違う展開に。モズスーパーフレアのスタートダッシュが悪いというところから始まったレース。最初の1Fは12.0、セイウンコウセイ、ラブカンプー、モズスーパーフレアの順の並びに。前走のオーシャンSでは最初の1Fがモズスーパーフレア、ラブカンプー、ナックビーナスの順で11.4であった。

高松宮記念

前3F

12.0ー10.1ー11.1(33.2)

オーシャンS

前3F 

11.4ー10.1ー10.8(32.3)

この数字を挙げたところで何が違うねんって話ではあるが、モズスーパーフレアが先頭でオーシャンSの時の数字を記録できなかったが、33秒台前半の流れになってしまったというのが注目点の一つ。高松宮記念で前3Fが32秒台前半になることはほとんどなく、昨年ではその時計を出した馬は自滅し、3年前はその時計を出した馬はそもそも強かった。

こう見るとモズスーパーフレアはコンディションの問題もあったかもしれないが自滅に向かったと判断できる。この段階でモズスーパーフレアはこのレースから脱落、あとは早いペースでの消耗戦が始まった。

 

レースの結果では馬番が3番、4番、7番の馬が入り、外を回っていてはチャンスのない展開になった。ここからは最後の直線での位置取りを元に考える。ラスト400mに入った段階で内側の集団と外に持ち出したグループに分かれる、この段階でモズスーパーフレアとラブカンプーは手応えがなくなる。ここで外に持ち出したグループはデアレガーロの7着が最高、ノーチャンスだった。

内側の集団では最内にラインスピリットとショウナンアンセム、真ん中にセイウンコウセイ、ミスターメロディ、ティーハーフレッツゴードンキ、外側にダノンスマッシュ、アレスバローズ、ナックビーナスが位置していた。上位3頭は直線を向くまでに最内を進み、ロスなくレースを進められていた。

4~6着は1.2頭外側を回らされた馬。特にダノンスマッシュはもう少し内枠なら勝てた展開だった。レッツゴードンキやアレスバローズのように進路を探すことになった馬は十分に追える時間もなかった。

そしてもう一頭取り上げるのはラインスピリット。最内枠からラチ沿いをずっと進んだのに直線で押しても進まず後退、展開や枠の恩恵を発揮できなかったのはこの馬くらいで、この馬がふさいでいた進路にショウナンアンセムが入ってきていた。

簡潔にまとめれば、内側を進めなかった馬が単純に負けた。速いペースでの消耗戦になった上、後3Fもそこそこ早い流れになったため差し馬にもキツかった。一着のタイム1:07.3はここ10年で2番目のタイム。

ミスターメロディは中京の芝短距離重賞の勝ち馬。セイウンコウセイは一昨年の覇者。セイウンコウセイは幸騎手に戻ることと枠順を考慮して買える対象にはなった、ブリンカーを外すのは明言されていたが、去年函館SSを勝ったときに装着していたチークピーシーズまで取るかどうかはわからなかった上に、それを外してどうなるかまでは予想の範疇を超えそうだが、パドックでつけてるかどうかは確認できるし、一変の要素にはなった。

問題はショウナンアンセム。確かに1200mでの適性は前走で見せていた。とはいえここまで変化するとは。進んだコースが一番良いところだったのもあったが、これってもしかしたら良いんじゃない?と思ったらとりあえず買ってみるのは必要なことかもしれない。こんなに人気ない馬ならとりあえず複勝を抑えるのと、余裕があればワイドも買うとか。

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今回の結果と前走の表。必要そうなデータだけに絞ってます。

オーシャンSで好走してる馬がことごとく潰れたのがまずわかるが、そのほとんどが外枠を引いたので運に恵まれなかった。阪急杯マイラーに向いた展開になったため阪急杯で好走した馬が中位に沈んだ。ミスターメロディは叩き2走目で結果を残せた。

 

続けて大阪杯の展望。

G1になって3年目だが、それまではG2であったところから少し考えたい。G2であった頃にはここをステップにして次のG1を取りにいくか、OP馬がこのG2を目標にしてくるかの二択があったと思われる。ここまではG2によくあることだが、これがG1になってどう変わったか。相変わらずここを取りに来る馬は当然いるが、ここをステップにする馬がどれだけ存在するのだろうか、という話になる。

そもそも春の番組表で大きいレースはこの大阪杯、3200mの天皇賞春、馬場が渋る宝塚記念の3つと、安田記念になり、クラシックディスタンスを得意とする馬には難しいレースが多い。その馬たちにとってはちょっと無理して天皇賞を目指すか、ここから間を開けて宝塚記念に行くかの選択が迫られる。(もしくはこの時期に別路線からドバイに行くか)

今年の緒戦が大阪杯になるのはキセキ、サングレーザー、ブラストワンピース、ワグネリアンの4頭。サングレーザーは安田記念、キセキとブラストワンピースは天皇賞に向かうだろうからここをステップにすることは考えられるがワグネリアンはどこに向かうのか、怪我明けもあって考慮しにくい。去年、怪我で大阪杯を目指すことになったときには「春の目標となる大阪杯の前に1,2回使えればと思っています。」とのコメントが調教師から出ていて結局使えていないのはどう見るべきなのか。ここステップに選ばれたら香港に行くのも考えられる。

ここで好走して春天に向かう馬は少なく(キタサンブラックくらい)、阪神の2000mという距離をしっかり考慮しなければならない。また、同時にあるドバイではなく国内に残った有力な騎手達はこのレースのために残っているので本気度が高いと考えて良いかもしれない。

 

長々と書いたが大阪杯の予想はまた別の時に。