最後なので少しは書こうという機運。
在宅勤務の合間に見た有馬記念の枠順抽選会。人気が目される2頭が超絶不利な大外枠に入ったために、人気もバラバラでいかにも荒れそうな雰囲気のある難しい有馬記念になってしまった。
その2頭が外に言った反面、最も良い枠を引いたのが逃げ馬のタイトルホルダー。僕の予想は逃げ馬を中心に考えるのが常なので、今回もタイトルホルダーを中心に予想を組み立てます。
ただ、いつものラップタイム分析は200m刻みだから出来たのに対し、有馬記念は2500mと200で割り切れない数。綺麗なグラフが作れないので今回グラフは割愛する。
文字ベースなのに数字は出てきて見づらい記事にはなりますがご容赦を。
展開
タイトルホルダーが一番逃げやすい枠に入ったのでタイトルホルダーが逃げるだろう、という予想にそもそもどの程度の信頼度が置けるのか。
【有馬記念】アイアンバローズが大逃げも 陣営「守るよりも攻める競馬を」(馬トク報知) - Yahoo!ニュース
前走のステイヤーズSを大逃げの形で逃げ切ったアイアンバローズも今回出走する。今回もその展開を臭わせる発言が陣営から出ているので、タイトルホルダーとどちらが前に行くのか、と考えることになるが、これはタイトルホルダーが確実に前に居るとみて良さそう。
アイアンバローズは前走の前半1000mを63秒くらいで通過し、そのタイミングで前を行く馬を交わして単騎逃げの形になった。その後も1000mを63秒くらいのペースで通過している。
一方でタイトルホルダーが逃げるレースでは前半1000mが60秒近辺になる。今回はタイトルホルダー自身がより逃げやすい内枠にいるし、本人の逃げるペースがアイアンバローズの逃げるペースよりも速いので追い抜かされる心配も無い。タイトルホルダーに逃げて貰おう。
逃げるタイトルホルダーに勝った馬
タイトルホルダーが今の鞍上である横山和生になってからは常に先頭か2番手でレースをしており、2番手の時も前に居るのはパンサラッサなので、実質ずっと先頭でレースをしている。このタイトルホルダーが1着を外したのは、競走中止となった今年の春の天皇賞を除くと一昨年の有馬記念、去年の有馬記念、今年のオールカマーとジャパンカップである。ジャパンカップは東京競馬場だが、それ以外は今回と同じ中山競馬場。この3レースでタイトルホルダーに先着し5着以内に入った馬をピックアップしてどのような共通点があるかを考えてみる。
2020有馬記念:タイトルホルダー5着
着順 | 馬名 | 父名 | 母父名 |
1着 | エフフォーリア | エピファネイア | ハーツクライ |
2着 | ディープボンド | キズナ | キングヘイロー |
3着 | クロノジェネシス | バゴ | クロフネ |
4着 | ステラヴェローチェ | バゴ | ディープインパクト |
2021有馬記念:タイトルホルダー9着
着順 | 馬名 | 父名 | 母父名 |
1着 | イクイノックス | キタサンブラック | キングヘイロー |
2着 | ボルドグフーシュ | スクリーンヒーロー | Layman |
3着 | ジェラルディーナ | モーリス | ディープインパクト |
4着 | イズジョーノキセキ | エピファネイア | キングカメハメハ |
5着 | エフフォーリア | エピファネイア | ハーツクライ |
2022オールカマー:タイトルホルダー2着
着順 | 馬名 | 父名 | 母父名 |
1着 | ローシャムパーク | ハービンジャー |
以上のようなメンバーである。
これらのメンバーにはある程度共通点を持つ。ロベルト系(スクリーンヒーロー・モーリス・エピファネイア)、バゴ、キングカメハメハ、キングヘイローは表内に共通して出てくる。また、表外の項目としてBlushing Groomとトニービンが挙げられる(Blushing Groomはバゴの父父、トニービンはハーツクライの母父)。ローシャムパークの母はドゥラメンテと同じ血統であり、トニービンを内包している。イクイノックスもトニービンも持っている。
今回この条件を満たす(太字・下線の馬を計2つ以上持つ)馬はホウオウエミーズ(父父キングカメハメハ、母母母父トニービン)、ハーパー(父ハーツクライ、母母母父ロベルト系)、スターズオンアース(父ドゥラメンテ)の牝馬3頭、内2頭は大分ギリギリの条件な穴馬になる。あとはそもそもこの表に出てくるディープボンド。
過去の傾向
目線を変えて過去の傾向を考える。
斤量
有馬記念の斤量は古馬の牡馬が57kgを基準として、牝馬なら-2kg、3歳馬なら-2kgされる(3歳牝馬なら-4kg)。過去10年の有馬記念で馬券になった30頭の内、16頭と過半数が55kgの馬だった。去年や2019年は55kgの馬だけが馬券になっていた(=古馬の牡馬が馬券にならなかった)。また、3歳牝馬は過去10年では一度も馬券に来ていない。
今年から全体的に斤量が1kg増加し、基準となる古馬の牡馬の斤量が58kgとなった。牝馬と3歳馬の減量されるルールは変更されていない。
今回56kgの馬はソールオリエンス、ホウオウエミーズ、ライラック、ウインマリリン、タスティエーラ、スルーセブンシーズ、スターズオンアース。
予想
この上の章を書いて更に絞り込む条件を思いつかなくなってしまった(前走や枠番とかはあるが)ので、一旦まとめにする。
ここまでで候補に挙がった馬から順序をつけた今回の予想は
◎タイトルホルダー
○スターズオンアース
▲タスティエーラ
△ホウオウエミーズ
△ディープボンド
△ウインマリリン
(ジャスティンパレス・スルーセブンシーズ)
奇しくも人気馬が3頭、穴馬が3頭になった。
◎タイトルホルダーはいろいろ条件を挙げても交わせる馬が少ない。あとはこの馬の子の馬自身との戦いになる。状態さえまともなら。
○スターズオンアースは一度も馬券に来たことのない16番枠ではあるが、この馬自身は一度も馬券を外したことがない。最高の矛盾だが、むしろ一度も馬券を外したことのない馬が、ここで示した2つの条件を両方満たし、かつオッズがかなりつく状態で買えるなら魅力的。1着は厳しいかもしれないが。
▲タスティエーラは今年のダービー馬で菊花賞2着馬。菊花賞からの参戦は2年に1頭はだいた来るペース。ソールオリエンスとは好みの差な部分はあるが、中山の相性はこちらの方が上に見える。
△ホウオウエミーズは条件を2つとも満たしてしまったのでとりあえず抑える。
△ディープボンドは馬の力が枯れてきているような印象はあるが、タイトルホルダーが作るペースには強い馬。上手く可能性を拾って欲しい。
△ウインマリリンはスクリーンヒーロー産駒で前半の条件も多少満たす。海外帰りで状態が不安だが、中山2500はとても合いそうだし実際日経賞を勝っている。
(ジャスティンパレスとスルーセブンシーズは宝塚記念で好走した馬は有馬記念でも好走しやすいので一応買うかもしれない。)
基本は◎○からの馬単やこの2頭を軸とした3連系を買うつもり。今年の収支をプラスにして終わろう。
大体2時間15分で2500字。集中力も2時間2000字が限界かな。
誰にも添削されず書く文章は気楽で良い。この前職場で書いた採用ブログは記者でもないエンジニアの諸先輩方にこまごま訂正されて普通にイラッとした。