小さな村の定食屋

Georgeおじさんがお話書いたり、グルメリポしたり、好きなことする場所

スプリンターズSを予想する奴。

日曜に中山競馬場で現地観戦なので非常にワクワクしています。午前勤務だけど。

 

ラップタイム

過去5年

まずはいつも通りラップタイムの分析から。

過去5年のラップタイムとその平均

2021だけ前半が遅く、後半が速い。遅いと言っても前半33.3なので十分に速い。2021と2019は走破タイムが67秒1で速く、どちらもモズスーパーフレアが逃げた年。

2021と2019以外は後半が35秒かかっている。2020は馬場の内側が特に荒れていた上にモズスーパーフレアが他の逃げ馬に絡まれた年。2018は稍重だった。馬場の条件が少しでもタフになったり、逃げ馬に不利な条件が少しでもあると途端に厳しくなりそう。2022は逃げたテイエムスパーダがスタートで後手を踏んだ。これも不利な要素だがそれをレース前に考えるのは難しい。

レース名 前3F 後3F total
2022 32.7 35.1 67.8
2021 33.3 33.8 67.1
2020 32.8 35.5 68.3
2019 32.8 34.3 67.1
2018 33 35.3 68.3
Average 32.92 34.8 67.72

参考レースその1・サマースプリント

参考レースその1

次に参考レースその1。サマースプリントをピックアップした。

見てわかる通り、北九州記念スプリンターズSの平均ラップはグラフの形状が似ている。今年の北九州記念は前半が32.9、後半が34.4と本番に近い。中山だと最後の坂があるので後半がもう少し遅くなるか。

北海道の2戦はタイムが遅い上に後半が特に遅く、直結しなさそう。

CBC賞セントウルSは前半の方が遅く、スプリントとしては例外的。

以上の事から

  • 北九州記念で好走した馬
  • それ以外のサマースプリントで恵まれなかった馬

は今回好転する可能性はある。

参考レースその2・春のレース

参考レースその2

次に参考レースその2。春の3レースをピックアップしてグラフだけ載せておく。どれも直結しなさそうなので紹介にとどめる。

 

血統

過去10年の3着以内の馬から、目視で抜き出した結果をまとめる。過去の該当馬を列挙しながら一言コメントをつけていく。

ここのデータ分析手法を確立したいがなかなか良い案が思いついていない。そもそもデータベース化も難しい・・・。

フォーティーナイナー

該当馬:ファインニードル、レッドファルクス、ウインマーベルなど

フォーティーナイナーの直系だけで[3-2-2-9]と勝率18.8%、複勝率43.8%と驚異的。

ノーザンテースト

該当馬:レシステンシア、ラブカンプー、ナランフレグなど

ダイワメジャーサクラバクシンオーに含まれる、中山にどの距離でも強くなる血。ダイワメジャー産駒の牝馬はよく活躍している。

ニジンスキー

該当馬:ファインニードル、ウインマーベル、ストレイトガールなど

古い血だが活躍してるケースが多いのでピックアップ。タイキシャトルマルゼンスキーに含まれる血。

サドラーズウェルズ

該当馬:ジャンダルム、タワーオブロンドン、ピクシーナイトなど

スプリントのイメージは薄いが最近は多く活躍している注目の血。3/4同じのヌレイエフ活躍が目立つ。

 

この辺の血統は今回も意識して買いたいところ。ウインマーベルはもの凄く合うというのがよくわかる。

他にも一応列挙すると

プリンスリーギフト

・ヘイロー

ファバージ

デインヒル

トニービン

ゴーンウェスト

あたりか。

前走

前走どこを走っていたかやレース間隔を少し触れる。

基本は前走セントウルSの組。中京開催でも阪神開催でも同じくらい好走馬が出ている。

キーンランドCからの参戦組は好走馬が少なく、昨年のウインマーベルが初の2着以内だった。

北九州記念からの参戦はここ4年で活躍馬を出すようになってきており、傾向に変化が見られる。

意外なところでは東京1600mからの参戦。春のヴィクトリアマイルないし安田記念からだが、G1勝っている馬か中山1200の実績のある馬が参戦してきているためか見栄えが良い。

 

個別評価

ここまで出した情報を元に個別の評価を出してみる。

1,ナムラクレア

実績は今回のメンバーで1番。逆に実績以外の評価ポイントに乏しい。一番人気が6割馬券になるレースの目下一番人気。逆張りしたくなる部類か?

2,テイエムスパーダ

前走セントウルSを逃げ切った馬。タイキシャトルの孫で母父はノーザンテーストを持ち血統は良い。去年は失速したが、坂のあるコースが悪いとも思わない。ただ、今回は他の逃げ馬も居て逃げ馬にしんどい要素があるので難しそう。

3.ピクシーナイト

一昨年の勝ち馬でラップ・血統・前走と要素は満たしている。一方で怪我からの復帰後に良い成績を残せていない。一昨年勝ったレースと同じ枠に入ったので、ここで復活はあり得る話。

4.ナランフレグ

昨年の3着馬だが今年は不振が続く。重馬場なら良いかと思いきや前走は全く伸びなかった。馬場が荒れて差し届くバイアスでもなければ苦しいか。

5,ウインマーベル

血統◎の昨年2着馬。昨年よりも内枠に入り条件は良さそうに見えるが、前走は大敗。良馬場でやりたいと言っているがパワー強めの血統でもあり、走破タイムがあまりに速くなるのは厳しい。

6,ママコチャ

北九州記念2着からの参戦でソダシの妹。前走はハンデ的にこちらの方が重く、実質勝ったような物。1200mの実績は前走しかない上、血統は特段合うわけではない。北九州記念の2着をどれだけ評価できるかだと思う。

7,オールアットワンス

前回コーナーを曲がるレースをしたのが1年半前の馬。1200mを走るとどうなるのかは未知。距離延長でこのレースに挑んだ馬は3頭居て3頭とも馬券外。血統的には可も不可も無く。資金によっぽど余裕が無い限りは。

8,メイケイエール

昨年の1番人気。春はG1を2回走ったがどちらも惨敗。天候の運もなかったが調整過程も微妙だった。今回は血統がハマる感じもなく、G1馬でなければ中山実績も無い。厳しい戦いではある。

9,アグリ

血統的には速いペースを追いかけるのが得意そうだが、前走のセントウルSは正反対の競馬で2着。横山典弘がどう運んでくるのか。セントウルで恵まれなかったと考えれば好走する要因は多いが、ギャンブル要素が多く、2番人気で信じ切れるのかどうか。

10,マッドクール

春は一頓挫あり、夏の初戦も不可解に負けて、直行してきた馬。血統的にはタワーオブロンドンやファインニードルを彷彿とさせる感じ。速いペース・速い走破タイムのレースは得意そう。実績馬でもなくぶっつけ本番なのをどう捉えるか。

11,ジュビリーヘッド

夏は北海道で転戦してきた。春のオーシャンSは1番人気で5着。中山1200mの実績はあるだけに、良馬場のオーシャンSで案外だったのは力の差か。血統は及第点。速いペースを追いかけたことがないのが懸念点でもあり未知数な点。

12,ドルチェモア

2歳マイル王。3歳になってからは不振が続く。前走のセントウルSも見せ場無く10着。G1の1200mでいいところを急に見せるのは考えづらい。

13,ジャスパークローネ

サマースプリント王。2戦見事に逃げ切りを決めている。函館SSは逃げられず16着に大敗しているので、意地でも逃げたいところで、陣営もそう宣言している。スピード一本槍の血統だが、中山1200mで2勝しており実績もある。逃げ馬に辛い展開になりそうなのが唯一の懸念か。

14,エイシンスポッター

爆裂に追い込む馬。血統は案外良いが、それにしてももう少し追走できそうな血統。最後方からしか競馬をしていないが、少しでも前に着けられるようになってきたときが買い時か。現状は一雨欲しい。

15,キミワクイーン

函館SSを派手に勝った馬。中山も合う血統だが、春のオーシャンSでは12着と大敗。中山実績もあるだけに不可解だった。オーシャンSの敗因を克服できているのなら一発逆転は見込めたが、外枠。

16,モズメイメイ

葵Sをロケットスタートで逃げ切った馬。あまりにもロケットだったのでスローペースの逃げ切りとなり、評価しがたい。北九州記念は逃げを譲ったら10着に敗れた。激しいペースで競ることの出来る馬ではなさそう。本領発揮は次に阪神Cを選んだ場合か。

 

予想とまとめ

今回のスプリンターズSテイエムスパーダとジャスパークローネがどちらも逃げ宣言。ただ、ラップタイムのところで触れたように、逃げ馬はキツい要素が少しでもあると途端に苦しくなる。2頭が譲らず進むと前半は32秒台になり、過去のスプリンターズSと比較しても相当速いタイムのレースになることが考えられる。

現在の中山競馬場の馬場は相当に内先行有利であり、いくら速くなっても追い込みは厳しそう。速いペースを前目で耐えて耐えて、というタイプの馬、昨年のジャンダルムのような馬が理想的。

 

◎マッドクール
○ピクシーナイト
▲ママコチャ
☆ウインマーベル
△1,9,11

基本は名前を書いた4頭が中心。

マッドクールは速くなれば速くなるほど強くなるのでは、という見込みはある。坂井が不振だったり馬がぶっつけだったりと懸念は多いが、条件に一番ハマりそう。

ピクシーナイトは復帰してからの3戦、雨、挟まれ、出遅れと不運に泣いている。走り自体は2走前の京王杯を見る限り復調していそうで、ちょっとの運があれば。一昨年勝ったときと同じ枠で、同じように先行できれば。

ママコチャは北九州記念で運のなかったタイプと思っている。何故か勝ち馬のジャスパークローネよりも斤量が実質的に重かった。個人的にはソダシにスプリンターズSを走ってもらいたい、と言っていたので、その妹でよりスプリント向きの気性をしているママコチャは条件としては合うはず。ペースが異様に早くなったときを川田がどう捌くか。

ウインマーベルは中山1200mが圧倒的に合いそうなのがよい。前走は馬場に泣かされたとはいえ負けすぎな感もあり、早い時計も怪しいのでこれくらいの評価。

ナムラクレアとアグリは評価しないことはないが、オッズ安いのに買うのは怖い。ナムラクレアは突然買わない可能性もある。

ジュビリーヘッドは早い時計を函館で出しており、中山適性自体はありそうなだけに、中山で時計が早くなったときにどうなるかが未知数。

 

買い目は相当悩むけれど、マッドクール1点を軸に、と言う買い方は避けるかも。頭固定の3連単は買うかもしれない。