小倉1200はスタートしてからひたすら下りなのでとにかく前半が速い(図2も参照)。
そして4コーナーがスパイラルカーブ。スピードを出してカーブには入れるが、カーブの出口にかけて角度が小さくなるので馬群がふくらみやすく、まくりにくい。常にスピードを出し続けたまま直線に向かうので逃げ馬に対して番手の馬が非常に不利。直線を向いたときに番手の馬に逃げ馬を捕らえる余力はほぼ無い。逆に、ぶっ飛ばしていく先行馬を後ろから眺める差し・追い込み馬はハマれば有利。開催が進みそういう馬場になったかどうかの見極めも必要。
前半が下に突き抜けていて、後半は上側に抜けているこのグラフの通り、前後半差がとても大きい。
血統
とにかくデインヒル持ちが良く上位に来ている。他にはStormCat、FrenchDeputy、フジキセキ。スプリントでとにかく強いロードカナロアはそこまで目立つ感じではない。デインヒル(というかDanzig系)が高速決着に強く、それが活きているのだろう。小倉だと勝手にスピードが出るので、自分から出せる血統ではなく、それについて行ける血統、というイメージなのだろうか。
フジキセキに関しては直線平坦なスプリントは大体来るのでは?
北九州記念は少し異なり、サクラバクシンオーの系譜がよく走っている。小倉2000がトニービン持ちが有利なように、小倉競馬場の形態がナスルーラ系に有利なのかもしれない。