小さな村の定食屋

Georgeおじさんがお話書いたり、グルメリポしたり、好きなことする場所

キーンランドカップを予想する奴。

北九州記念のボンボヤージを拾えずして何がスプリント好きだ、と言うことで久しぶりにしっかり予想します。

 

・過去のキーンランドカップ

・最近の札幌1200m

・出走馬の近走

この3点を血統的な観点、ラップタイムの観点の両面からじっくり見ていく。

 

過去のキーンランドカップ

まずは過去5年のラップタイムから紐解く。

20年は重馬場。19年、18年は稍重馬場で施行された。20年は雨が降り続いていてハッキリ重馬場だったが、他は良と稍重で大きな差は無かった。ラップタイム的にも差は無い。

過去5年のラップタイム

17~19年はナックビーナスという快速の逃げ馬が出走し前傾2秒程度のハイペースを作っていた。昨年はレイハリアが逃げ、前傾1.1秒のハイペースとなり多少追走は容易になった一方上がりは速くなった。

過去5年の間にナックビーナス、ダノンスマッシュ、エイティーンガールが複数回馬券内に絡んでおり、リピーターレースでもある。この3頭は逃げ馬、先行馬、追込馬であり、血統的な共通点もないのは面白いポイントかもしれない。(困るんだけど)

 

最近の札幌1200m

血統的な話を主にしてみる。

ここ2週間の札幌芝1200mの馬券内に来た馬を表にしてまとめてみる。

過去二週において馬券になった馬の簡易血統表

ハイライトは青色がディープインパクト系、オレンジ色がその他のサンデーサイレンス系、赤色がHaloを持つ馬、緑色がBlushing Groomを持つ馬とした。この4パターンで過去5走の馬券内に来た馬全てを網羅することが出来る。サンデーサイレンスを持つ馬で括ると網羅できるのは当たり前のように見えて、スプリントではサンデー系が嫌われる所もあるのでこの方法を採用した。

Blushing Groomの父Red GodはHaloと相似血統であるため、これらのハイライトが重なるとHaloのニアリークロスないしHaloのクロスが存在する事になる。

また、ロードマックスの母父Dubawiとバンデルオーラの母母父ベリファはLyphrdを持ち、これらはディープインパクトの母父Alzaoにも含まれるためクロスが生まれる。

以上の事から、ここ最近の札幌芝1200ではHaloの(ニアリー)クロスが特に求められ、付随してLypardのクロスや、単体でもBlashing Groom(Red God)が必要とされている。

 

ちなみに上記で触れたナックビーナスはHaloのクロスを持っている。

過去のまとめ

ここ最近の札幌芝1200の血統を過去のキーンランドC好走馬と見比べると、意外と適応している部分も多い(19年リナーテなど)。加えて、G1で3着以内のある馬を除外し、それでも拾えない馬を列挙してみると

レイハリア

エイティーンガール

ダノンスマッシュ

ディメンシオン

ペイシャフェリシタ

エポワス

(過去5年分)

この中で洋芝1200mで2着以上の成績がない馬は

レイハリア

エイティーンガール

ディメンシオン

の3頭。

エイティーンガール(1回目)とディメンシオンは重馬場での好走だったことを考えれば例外になるのも頷ける。レイハリアは3歳牝馬での勝ちだった。

以上の事から5年分は全ての馬がなんとなく理由がつけられた。

・Haloのニアリークロスを持つ

・2歳G1or1200G1で好走歴がある

・洋芝1200で連帯経験がある

・3歳牝馬である

ちなみに過去好走した3歳牡馬は洋芝1200の連帯経験があった。

出走馬の近走

出走馬の近走を参考レースとして、短評をまとめてみる。

参考レースのラップタイム

参考レースのラップタイムをグラフにした。averageはキーンランドCの過去5年のうち、重馬場の2020年を除いたものを使用している。

北九州短距離S

馬場の傷みに加え稍重と言うこともあり、先行馬が4コーナーから内を開ける展開。結果として前の馬が多く残った。

3着 マイネルジェロディ

内枠で好スタートを決め5番手くらいの位置取り。馬群が外にふくれる中でスムーズに持ち出せず、直線も一息の伸びだった。

4着 ヴェントヴォーチェ

五分の発馬からマイネルジェロディの後ろにつけた。ふらふらしていて追い出すのに時間がかかった。軽い馬場の方が力は出せそう。

5着ビリーバー

五分の発馬から下げて後ろから3頭目に。前の馬が外を回していく中で内をつき、8番手くらいまで浮上。最後に脚が足りなくなり3,4着馬に交わされた。

13着メイショウミモザ

スタートでアオり、その後も出していったが追走には苦労していた。4コーナーで大外を回り直線に出たが、内の馬に寄られたり馬場も合わない走りだった。距離は1200よりは長い方が良い。

葵S

高速馬場だったが最内は荒れだしていて、3~5頭目くらいが有利な位置だった。逃げ切りを計った各馬は直線で失速。少し控えていた馬たちの末脚が活きる展開だった。

1着 ウインマーベル

五分のスタートを決め、速い馬に前を譲り7番手くらいの位置取り。直線で前が止まったところを馬場の良いところを通って差しきった。展開やバイアスがハマっていた印象はある。

福島TVOP

メンバーレベルは1200のOPの中でも低い方。内の馬場が荒れていて4コーナーから膨らんで競馬をする形。1着馬こそ内先行馬だったが、2,3着馬は大外一気の馬だった。

1着 オパールシャルム

二の足が速く2番手の位置から進めた。逃げた馬は直線で内に行ったがこの馬は真ん中寄りの進路へ。ハイペースでもなかったため、押し切れた。

5着 サヴォワールエメ

スタートでこの馬にしては後手を踏み、中団での競馬。馬場の悪いところを避けて通れたが、中団からの末脚は無く伸びきれなかった。

函館SS

速い逃げ馬が飛ばしたことで前半は32.7とハイペースだった。その中でも斤量の軽い3歳牝馬のナムラクレアが先行から押し切った。ハイペースに耐性のない先行馬はふるい落とされ、そこには後方の差し馬が入った。

2着 ジュピリーヘッド

五分のスタートから出していって5,6番手の位置。先行馬が止まる中で一歩後ろに居たおかげが直線で脚を使うことができ、先行馬を抜くことが出来た。

4着 レイハリア

大外枠から速い逃げ馬の次につけた。ハイペースで前が潰れる展開だったが、この馬は4コーナーから主張し始め、直線も粘ったが4着だった。良い馬場で楽に運べれば良化は望めそう。

7着 ヴェントヴォーチェ

スタートは立ち後れ後方から。直線では伸びている方だが末脚特化のタイプではなく伸びたら無かった。クラスへの慣れが必要そうな結果に。

10着 シゲルピンクルビー

スタートを決め3番手でレースを進めた。しかしハイペースだったため直線では早めに失速。スピード耐性がないため、前々で運ぶのはキツそう。

青函S

函館SSと同じコースだが、ペースは函館SSより前半3Fが1.2秒も遅く進んだ。落馬の影響もあり外差しは届かず、前々の決着となった。

1着 ヴァトレニ

スタートを決めて2番手へ、そのまま押し切った。ペースが緩かったため、速いペースで先行されたときの課題は残った。

2着 ジュビリーヘッド

五分のスタートで6番手の位置に。4コーナーから押し上げていき、落馬の影響を受けることはなかったが、直線の段階で1着馬とは開きがあった。函館では無難に走れている。

3着 マイネルジェロディ

スタートは多少アオったがジュビリーヘッドの後ろにつけられた。そのままジュビリーヘッドの後ろを走り続け3着入線。

UHB

Bコース最終日と言うこともあり、差しも届くようになった馬場だった。ペース自体はスローで前有利だった。

1着 ロードマックス

短い距離で末脚を使ってきた馬で、初の1200m戦だったが差しきった。スタートは良いが下げて中団へ。コーナーが大きい札幌でもコーナリングが不器用で直線だけでなんとかした感じ。馬場バイアスの恩恵はあったか。

3着 サヴォワールエメ

二の足がつき二番手へ。先行馬有利のペースを前々で上手く運んだが逃げ馬を交わすことは出来なかった。

6着 マイネルジェロディ

内枠からスムーズに運んだが直線で伸びることが出来なかった。前がもっと止まらないと厳しいか。

 

参考レースの総評

直近のOPクラスのレースでは抜けて強いパフォーマンスをした馬は特に居なかった。今回のキーンランドCでペースがOPのそれよりも速くなる場合、脆さを露呈する馬が多くなることが想像できる。

 

出走馬の評価

改めてキーンランドCの好走条件を出してみると

・Haloのニアリークロスを持つ

・2歳G1or1200G1で好走歴がある

・洋芝1200で連帯経験がある

・3歳牝馬である

いずれの条件も満たさない馬は

・ジェネラーレウーノ(皐月賞3着はあるが)

・ウインマーベル(3歳牡馬)

・シゲルピンクルビー

・トウシンマカオ(3歳牡馬)

3歳牡馬はさておき、他の2頭は消してみて良いかもしれない。

ただ、G1好走歴がある馬が少なく、洋芝連帯経験がある馬が多いのは今年のメンバーレベルの引くさを物語っているかもしれない。

ラップタイムの部分で追記をすると、土曜に行われたWASJ第1戦では前半はそこまで速くないペースだったものの、後半は大きく時計がかかり差し決着となっていた。今回のレースも先行馬が多いとは言え強いレースをした先行馬が少ないため、差し馬を多く採用したい。

 

差し馬で候補になるのはロードマックスエイティーンガール

札幌1200で差しきって馬券になっている2頭。ロードマックスは気性が難しく、テン乗りの外国人騎手という難しさ。エイティーンガールは去年まではここが目標だったのに対し、今回は次走が目標という変化はある。

先行馬で強さを見せていた馬はオパールシャルムレイハリア

オパールシャルムは差し馬が届いたレースで逃げ切った。血統もナックビーナスに近く、一応未勝利時に洋芝1200で勝っている・

レイハリアは去年の勝ち馬。前走は外枠から果敢に先行し4着。また外枠が苦しそうだが、多少なりとも控えて競馬が出来れば、むしろ外枠はプラスになる馬場。

また、次の3頭は悩むところ。

1頭目はビリーバー。

一昨年6着で今年は前走で初の重賞勝ちを収めている。今回は最内枠が災いしそうで外に出せるかどうかになるが、サマースプリントチャンピオンが見えているだけにどうか。

2頭目はマウンテンムスメ。

時計のかかる芝に強いアドマイヤムーン産駒だが、1,2番手でしかレースの経験が無い。haloのクロスを持ち、最近の傾向には合うが前残りに期待するにしても他の馬の方が上か。

3頭目はジュビリーヘッド。

ここ2戦洋芝で2着を続けている。2戦とも決め手に欠く印象でプラス要素に乏しいが、実は差しが効く馬である、とか、函館より札幌向きだった可能性が残っている。

 

3歳馬2頭に関して、ウインマーベルはスピードの出る芝で走るほうが結果を残せそうなタイプに見える。スプリントの松山も信用できない。トウシンマカオは過去に良績がないタイプの馬。阪神や中山の方がまずは良さそうにも見え、先行馬でこの人気なら保留しておきたい。

 

以上より

◎ロードマックス

○エイティーンガール

オパールシャルム

△レイハリア

(ビリーバー、マウンテンムスメ、ジュビリーヘッド)

4頭を中心に勝負してみる。ロードマックスのギャンブル感がすごい。

 

 

チーズ録・世界三大ブルーチーズ

自他共に認めるチーズ大好き芸人なので、文章として何かまとめてみようという試み。Instagramのストーリーで書いていたりしたけど、InstagramよりもPCに向かってキーボードで打てる方が書きやすいし読みやすいよね。

 

 

そもそもブルーチーズとは?

チーズの発酵に青カビを用いるチーズ。白カビとの大きな違いは青カビによる熟成がチーズの内部で起こるということ。青カビの生育のために空気が必要なので、チーズに細い穴が開けられるため、脆いのが特徴。また、一定の塩分濃度も必要とするため、塩辛く、そこが受け入れがたい部分もある。

臭いがキツいイメージがあるが、ブルーチーズの臭いは実はそこまで強くはない。味の強さや塩の強さ故に避ける人も多いが、裏を返せばそれが酒にはとても合う。

 

世界三大ブルーチーズとは?

世界三大ブルーチーズとは

ゴルゴンゾーラ(イタリア)

・ブルースティルトン(イギリス)

ロックフォール(フランス)

この3つを指す。それぞれの特徴やおすすめポイントを解説していく。

 

ゴルゴンゾーラ

日本人に最も有名なブルーチーズ。ゴルゴンゾーラには二つのタイプがあり、ピカンテ(辛口)とドルチェ(甘口)がある。

ゴルゴンゾーラと言えば特に匂い・癖の強いチーズのイメージがあるが、それは古典的なスタイルのゴルゴンゾーラ・ピカンテの方。ピカンテは青カビ量が多く、匂いが強くなりやすい。とはいえ、ゴルゴンゾーラ自体は塩味が控えめ。匂いやコクの強さを利用してディップやソースに用いられるし、当然ワインにも合う。

ドルチェはゴルゴンゾーラが作られるイタリアで、現在人気を博している。青カビの匂いや塩気がぐっとマイルドになり、誰にとっても食べやすい仕上がりになっている。初めてブルーチーズを食べる人にはお勧めしたい一品。勿論ワインにも合う。

(ゴルゴンゾーラの写真が残ってなかったので割愛)

ブルースティルトン

エリザベス女王のお気に入りとしても有名なチーズ。ブルーチーズの中では組織がしっかりしている。塩味や匂いも強くなく、一方でチーズとしてのうま味が強く食べやすい。青カビがチーズの隅々まで広がっていて、それが美しい大理石模様と称される。ポートワインと共に楽しむのが現地流。スコッチウイスキーとも合い、アルコール度数の高い酒と合わせて食べるとより楽しめる。

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このブルースティルトンに黄色の色素(アナトー)を追加したシュロップシャー・ブルーは更に食べやすい、モダンブリティッシュな一品。個人的に大好き。

 

 

ロックフォール

フランス最古のチーズの一つとされる。三大ブルーチーズの中で唯一羊の乳から作られている(他は牛乳)。特に塩気が強く、羊らしく味わいも強い。インパクトの強さはあらゆるチーズの中でも随一だが、その反面個人的にはチーズに慣れた人向けの印象がある。肉料理のソースとしても用いられるし、当然ワインにも合う。甘さの強い貴腐ワインとの組み合わせは特におすすめ。

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写真の見た目にも水っぽさがわかると思う。

ブルーチーズの美味しい食べ方

ブルーチーズは前述の通り空気を含みホロホロと崩れやすい。そのため、ブルーチーズ単体で食べるときでもクラッカーやフランスパンのようなパンに乗せて食べるのがオススメ。塩気や癖が強くて食べにくいときは、甘い物と合わせると新しい扉が開ける。ハチミツを筆頭にジャムやドライフルーツのようなモノと合わせるのも楽しい。

また、個人的にはブルーチーズは最も酒に合うチーズの種類だと思う。ライト~ミドルくらいの赤ワインは勿論のこと、日本酒やウイスキーも合う。いろいろな酒と合わせて食べて、個人的な好みを見つけて欲しい。

MatCheesekurand.jp

KURANDにチーズに合う日本酒が売っている。ブルーチーズよりは白カビ向きかも?

 

 

参考サイト

www.meg-snow.com

高松宮記念を予想する奴。2022

スプリントが得意です、と言ってそこまで当てて居ないので完勝を目指します。

 

george-m-lotte.hatenablog.com

 

george-m-lotte.hatenablog.com

ここ最近の中京1200mの記事については上を参照、それでは本編行ってみよう!

 

ラップタイムについて

高松宮記念のラップタイム

まずは高松宮記念のラップタイム分析を行ってみる。過去10年で良馬場が5回、雨馬場が5回あるのでそれぞれで平均を取ってグラフにしてみる。

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図1、過去の高松宮記念で馬場状態毎のラップの比較の比較

まず、良馬場と雨馬場で共通している傾向として

・前傾1秒くらいのラップタイムを刻む

・上がりはかかる

次に良馬場と雨馬場の異なる点は

・コーナー部分で雨馬場はより遅くなりやすい

・全体ラップは1秒くらい遅くなる

このような点が挙げられる。

 

 

中京1200m同士の比較

次に、図1に他の中京1200m重賞であるセントウルSシルクロードSと比較する。

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図2,中京1200m重賞のラップタイムの比較

セントウルSシルクロードSは過去二年の平均とした(中京開催のセントウルSが2回なので)。高松宮記念の平均タイムと比べても、セントウルSシルクロードSは傾向が異なる。

セントウルS

・馬場状態が良い

・時計が極端に早い

時計が極端に速い、と書いたがレコードタイムビッグアーサー高松宮記念。レコードが出たときも最後1ハロンは時計が遅くなっている。

シルクロードS

・中盤のラップタイムが遅い

・再加速することができる

これらのことから後方の差し馬が2年連続馬券になっている。シルクロードSに関しては2年連続逃げ馬が早かったのもある。

中京で慣れているから強い、と言うことは無いかもしれない。経験がないに越したことは無さそう。

参考レースのラップタイム

次に今回の出走馬の参考レースのラップタイムと高松宮記念のラップタイムを比較する。

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図3,参考レースのラップタイムの比較

グラフがややこしくて申し訳ない。中盤のラップタイムが緩まず、再加速するような現象が起きない、と言う点でスプリンターズS高松宮記念とラップタイムが似ている。また、前半が速くなっていないが、後半は似たようなラップタイムになっているのが京阪杯。中京は阪神より前半が下りなので、その分スピードが出ると考えられる。

キーンランドCは途中でメイケイエールがやんややんやしたので荒れているかもしれない。4F目の急激な減速を考えなければ、キーンランドC高松宮記念に近いかもしれない。

ラップタイム解析のまとめ

読み飛ばしてきた人もここはまずちゃんと読んで貰えればありがたい。

・最後の1ハロンは時計が遅くなる

・他の季節の中京1200とは傾向が異なる

・繋がりそうな参考レースはキーンランドC京阪杯

この3点を頭に入れておきたい。

 

血統

次に血統の話をする。血統に関しては加点要素を中心に分析を試みる。

種牡馬について

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図4,全競馬場の1200m戦における着別度数ランキング

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図5,中京競馬場の1200m戦における着別度数ランキング

まず最初に、全競馬場および、中京競馬場での1200m戦の着別度数をランキング化したものを図4,5に示す。なお、3勝クラス以上のみを対象としてランキングを作成した。

平均的な勝率/連対率/複勝率は全競馬場の場合6.7%/13.5%/20.2%、中京競馬場の場合6.1%/12.2%/18.3%となっているので、それより低ければ結構数字が悪いと考えて良いかもしれない。

全競馬場から中京競馬場に絞ることでいくつかの特徴が見えてくる。

ロードカナロアは勝率、連対率、複勝率全てで数値が上昇する。また、単勝回収値、複勝回収値も上昇する。

ダイワメジャーは勝ちきれなくなり、全体的な数値が下降する。

・中京でゴールドアリュール系が目立つが全てナランフレグによるもの。

Mr.Prospector系はロードカナロア以外のきなみ勝率が下がる(=勝ちきれなくなる)。

数字が下落する馬が多く、上がる馬がロードカナロアが中心になり、他の血統の印象が薄い。中京1200mはロードカナロア天国になっているのかもしれない。

サンデー系も数字は上昇している方だが、高松宮記念に限ると不良馬場でダイワメジャー産駒のコパノリチャードが勝ったのみで、あとは2着以下に止まっている。父サンデー系で馬券になったのはグランアレグリア、ナックビーナス、ミッキーアイルコパノリチャードのみである。ディープインパクト産駒とダイワメジャー産駒のみである。

ラップタイムのところでも触れたが、ラップタイムが全体的に速く淀みなくなるので、タメが効かない分サンデー系は不利になるのかもしれない。

母父について

母父についても分析してみる。母父は種類が増えがちなので、○○系で統一して分析する。

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図6,全競馬場における母父の着別度数ランキング

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図7、中京競馬場における母父の着別度数ランキング

種牡馬の時と同様に全競馬場および中京競馬場でのランキングを示す。

同じように差異を見ていくと

Danzig系が勝率、連対率を上昇させるが複勝率は下落する

サンデーサイレンス系は全ての数字が悪化する

Vice Regent、Roberto系が特に数値を上昇させている

数値を上昇させた馬の特徴としては筋肉ムキムキのパワー系という印象が強い。米国ダート系であってもスピードと言うよりパワーが求められる。実際米国ダートのスピード系は母父で影響力が小さい。

高松宮記念に限った話では、母父サンデー系は未勝利。

過去の記事に「His Majesty&Graustark兄弟が血統として共通している。これはロードカナロアには内包されている。また、ブライアンズタイムデインヒルにも含まれている。」

と書いてあったのでこれも付け足しておく。

血統のまとめ

血統については余計難しい話なので読み飛ばした人が多いかもしれない。でもまとめだけでも見てくれれば大丈夫。

・中京1200はロードカナロア天国

高松宮記念に限っては父サンデー系は勝てていない

・母父サンデー系も勝てていない

・パワー系の血が活きる

前走成績

次に、前走の成績からの分析も行ってみる。

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図8,前走コース別の成績ランキング

京都1200mからの参戦が最も成績が良いが、これは京都改修前のシルクロードSから参戦してきたものである。昨年はシルクロードSが中京に移動したが、ここから馬券になった馬は居なかった。ただ、シルクロードS1着のシヴァージが出走しなかったのでまだわからないところはある。

そして、個人的に気になっているのが阪神1400からの参戦組。もとより阪神1400m好走馬は中京1200mも好走すると言っているが、数字の上ではたいしたことは無い。去年は阪急杯から2頭馬券に絡んでいる。去年から傾向が変化してしまったので、阪神1400が合うという所感を信じるしかない。

 

過去データのまとめ

過去データのまとめから加点要素高い馬を導き出すと

・ライトオンキュー

ロータスランド

・キルロード

・クリノガウディー

・ファストフォース

・グレナディアガーズ

この四頭が減点要素がない馬になる。さらに、ロータスランドは阪神1400の京都牝馬からの参戦、グレナディアガーズは同じく阪神1400の阪神Cからの参戦、ファストフォースは今回に繋がりそうな京阪杯で唯一先行馬で強い競馬をしていた。この三頭はデータ的に加点できそう。

 

予想

展開を含めて予想してみる。

逃げそうな馬はレイハリア、ファストフォース。

特にスタートが速いのはレイハリアで、枠の並びからしてもスッと前に出せそう。ファストフォースは出だしが速くないものの、包まれると良くないのがわかっているので是が非でも前に行く。この2頭が前に行くだろう。それをレシステンシア、ロータスランド、ダイアトニック、キルロード、サンライズオネストの1400m勢が追いかける。ジャンダルムもスタートを切れればこの辺のはず。逆に最後方に居るのはナランフレグ、エイティーンガール、トゥラヴェスーラあたり、シャインガーネットやもしかしたらサリオスもこのあたり。わからない馬がライトオンキュー、クリノガウディー、ダイメイフジ、メイケイエール、グレナディアガーズ。

3,4コーナーでの順番は

⑦⑨⑩

⑥⑧⑭⑰

④⑪⑯⑱

①⑬③

②⑫

馬券の当落線上になるのは4列目~5列目になるので、メイケイエールやグレナディアガーズは乗り方に相当工夫を求められそう。福永さんだから大丈夫そうだけど。

雨が降ったため、重馬場が継続されるようならどの枠番でも大丈夫だろうけれど、馬場は内側から乾くため、雨の影響がなくなるほど内枠有利と考えたい。

ハナ切った馬が馬券になったのはハクサンムーンとモズスーパーフレアだけであり、割を食う形。

馬券構築

これらの情報を基に、馬券に出来そうな馬を考えると

・ファストフォース(ロードカナロア産駒、京阪杯3着)

ロータスランド(非サンデー系、阪神1400勝ち)

・クリノガウディー(非サンデー系、中京芝巧者)

・ライトオンキュー(非サンデー系、京阪杯は不利な外枠、内枠替わり)

・グレナディアガーズ(非サンデー系、阪神1400勝ち)

勝てるかわからないのが

・レシステンシア(ダイワメジャー産駒、良でも重でも強い)

・メイケイエール(ミッキーアイル産駒、規格外でわからん)

 

馬場状態が本当に読めないが、一番確実性があるのはレシステンシアだと思う。

この馬は勝つかはわからないが馬券にはほぼ来るだろう。この馬を2,3着に固定して、馬単3連単を勝ってみたい。

 

印の上では

◎レシステンシア

ロータスランド

▲グレナディアガーズ

△クリノガウディー

△ライトオンキュー

☆ファストフォース

 

付け足すならメイケイエールとダイアトニックだけど、そこまで買えるかどうか・・・。

 

 

 

 

 

データで予想しようとしたフェブラリーS

フェブラリーSをデータで読み解く。

つもりだったんだけど文章まとまり切らないからデータだけ載せます。本命とかの話はTwitterで。

 

 

 

競馬でデータを用いる一番面白い部分は、癖のある特徴的な解析結果が出たときに、その理由を見つけられれば馬券に繋がりやすいこと。簡単に言えば、穴馬の傾向が見分けられれば良い訳だ。

今回レースがある東京ダート1600mは他のダートコースが小回りなのに対し、広いコース形態であるため”逆に”癖が強い。特に、そこで雨が降ればかなり特殊な条件になるため、癖がかなり強いデータが出るかもしれないので、ラップタイムや血統を解析してみる。今回のフェブラリーSはかなり雨の影響が出そうである。

 

過去6年のフェブラリーSのラップタイム

過去5年は良馬場、6年前は重馬場で行われたフェブラリーSのラップタイムをグラフ化する。

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averageは2021~2017の良馬場で行われたレースのラップタイムを平均化したもの。2019年が前半とてもスローだが、これは武豊さんがインティでスローな逃げを図ったもの、さすがに例外中の例外と思ってもいいはず。基本的には前半が早く、後半はどんどん時計がかかるのが平均的な特徴と言えそう。ただ、重馬場になると2016のように最後までペースが落ちないことが想定される。他のレースからもその傾向が正しいか検討する。

 

雨馬場のラップタイム比較

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稍重、重馬場、不良馬場での5レースをピックアップし、その平均をフェブラリーSの平均と比較する。ピックアップしたレースは稍重(21'武蔵野S、20'アハルテケS、20'ユニコーンS、19'秋嶺S、18'武蔵野S)、重(21'ユニコーンS、21'アハルテケS、20'夏至S、16'武蔵野S、16'フェブラリーS)、不良(20'神無月S、17'秋嶺S、14'夏至S、14'白嶺S、09'ユニコーンS)。

稍重・重ではaverageに比べて後半のペースが速いことがわかる。ピックアップしたレースも1600万条件があるように、フェブラリーSに比べてレベルは低いので、後半のペースが落ちないことは特徴であると言えるだろう。一方、不良馬場になると後半のラップタイムは逆に遅くなることがわかる。稍重、重馬場なら違う特徴になると想定して予想しよう。

 

血統的観点

さて、ピックアップした稍重と重馬場の5レースずつ計10レースにおいて馬券になった馬の共通点がないかを探る。しんどいのでOP以上だけで統計を取る。

稍重

21’武蔵野S

1着ソリストサンダー(父トピーズコーナー、母父スペシャルウィーク、母母父ブライアンズタイム)

2着エアスピネル(父キングカメハメハ、母父サンデーサイレンス、母母父ノーザンテースト)

3着オメガレインボー(父アイルハヴアナザー、母父アグネスタキオン、母母父ノーザンテースト)

20'アハルテケS

1着アシャカトブ(父シニスターミニスター、母父キングカメハメハ、母母父ダンスインザダーク)

2着バレッティ(父キングカメハメハ、母父ダンスインザダーク、母母父Zafonic)

3着ゴルトマイスター(父ゴールドアリュール、母父フレンチデピュティ、母母父Capote)

20'ユニコーンS

1着カフェファラオ(父American Pharoah、母父More than Ready、母母父Miswaki)

2着デュードヴァン(父デクラーレーションオブウォー、母父Tapit、母母父Storm Cat)

3着ケンシンコウ(父パイロ、母父クリプティックラスカル、母母父アジュディケーティング)

18'武蔵野S

1着サンライズノヴァ(父ゴールドアリュール、母父サンダーガルチ、母母父リアルシャダイ)

2着クインズサターン(父パイロ、母父クロフネ、母母父サンデーサイレンス)

3着ナムラミラクル(父スパイキュール、母父サクラバクシンオー、母母父シルバーシャーク)

21'ユニコーンS

1着スマッシャー(父マジェスティックウォリアー、母父キングカメハメハ、母母父サンデーサイレンス)

2着サヴァ(父アイルハヴアナザー、母父ブライアンズタイム、母母父サンデーサイレンス)

3着ケイアイロベージ(父へニーヒューズ、母父クロフネ、母母父サンデーサイレンス)

21'アハルテケS

1着オメガレインボー

2着テーオーターゲット(父キンシャサノキセキ、母父フレンチデピュティ、母母父アイネスフウジン)

3着デアフルーグ(父ベーガバド、母父フレンチデピュティ、母母父Cozzene

16'武蔵野S

1着タガノトネール(父ケイムホーム、母父キングカメハメハ、母母父トニービン)

2着ゴールドドリーム(父ゴールドアリュール、母父フレンチデピュティ、母母父Cox's Ridge)

3着カフジテイク(父プリサイスエンド、母父スキャン、母母父ラシアンルーブル)

16'フェブラリーS

1着モーニン(父へニーヒューズ、母父Distoerd Humor、母母父Cozzene

2着ノンコノユメ(父トワイニング、母父アグネスタキオン、母母父クリミナルタイプ)

3着アスカノロマン(父アグネスデジタル、母父タバスコキャット、母母父Deputy Minister)

 

ここまで書いて長かったが、これをまとめてみる。

まずはキングカメハメハが目立つ。キングカメハメハ系ではなくキングカメハメハそのものが多い。とはいえこれからキングカメハメハの子が父の馬も出てくるので、他の傾向と合わせたい。

キングカメハメハ以外のMr.prospetor系ではアイルハヴアナザーAmerican Pharoahケイムホームプリサイスエンドサンダーガルチトワイニング、スキャン、アグネスデジタルZafonicDistoerd Humorがいる。この中でアイルハヴアナザープリサイスエンドトワイニングDistoerd Humorはフォーティーナイナーの子孫。サンダーガルチAmerican PharoahStorm Birdを持つ。

フォーティーナイナーとStorm Birdは短距離での突進型の血統。ケイムホームZafonicの父Gone Westも突進型である。

Storm Birdの子、Storm Catはへニーヒューズやタバスコキャットにも繋がり、この血も影響力が大きそう。

サンデーサイレンス系は赤くしてみたが、サンデーサイレンスそのものが入ってることが多い。

他にも共通点のあるフレンチデピュティ系、A.P.Indy系を同じ色でまとめてみた。

やはり有名な血が多く具体的に強い血はキングカメハメハくらいしか無いかもしれない。本来通常時との比較をして、有意に強い血をピックアップしたいところではあるが。

 

 

 

 

 

シルクロードSの雑記。

予想に時間が取れていないので簡単にすごく簡単に予想する。

 

 

過去1年の中京1200m

ロードカナロア産駒が強いのは勿論だが、キズナ産駒やダイワメジャー産駒もよく走っている。共通して言えるのは末脚と言うよりも短距離戦について行けるスピードと先行力という話に落ち着きそう。準OP以上のレースで10番手以降で馬券になった馬は

・シヴァージ

・ナランフレグ

・ダノンスマッシュ

・インディチャンプ

・コロラトゥーレ

・タイセイアベニール

の6頭。インディチャンプ以外にはHis Majesty&Graustark兄弟が血統として共通している。これはロードカナロアには内包されている。また、ブライアンズタイムデインヒルにも含まれている。この血はパワー系の血だし、先述したダイワメジャーであったり、インディチャンプの父ステイゴールドにはノーザンテーストが含まれているから、なんとなくそういうことなのかもしれない。

また、阪神での好走歴がある馬はここでも好走しやすい。特に阪神1400mだが、阪神1200mで得意な馬もよい。コーナーで動きにくいという点が共通しているように思う。

 

george-m-lotte.hatenablog.com

 

 

そもそも論ではあるが、1月のシルクロードS、3月の高松宮記念、7月のCBC賞では馬場状態や傾向が違いすぎるので別のタイミングで好走した、という話は今回の予想に適応しない方が良い。

 

ここ1ヶ月の中京競馬場

1月の開催ではかなり内有利と言われて、実際に内枠の馬が好走している例が多かった。ただ、馬の能力次第では外から差すことも可能だった(タイセイアベニール・出る間グレムリン等々)。開催も進み、今週からBコースになるが、内側の芝はかなり傷んでいる。昨年のシルクロードSも外枠の馬が好走したように、今年も内は避けた方が良さそう。

とはいえ、中京はスパイラルカーブなので外をまくって上がっていくのは不可能(というか損すぎる )。コーナーで状況改善は行えないので3コーナー入る前と、4コーナー出た後でどうにかしなきゃいけない。3コーナーまでにある程度のポジションを確保するか、4コーナー出た後、直線で全てを解決する末脚を発揮するかのどちらかは必要。

 

一頭毎の評価

外枠の方が有利になることが想定されるので外の馬から検討していく。

後半になるにつれ疲れて文章が雑になりがちなので。。。

 

18.サヴォワールエメ

先行馬。ダイワメジャー産駒。アーモンドアイなどと同じ牝系。小倉1200と阪神1200で連勝して、前走の京阪杯で惨敗した。ただ、京阪杯は先行馬に厳しい展開と馬場だった。中京1200という舞台設定は悪くないように思う。ハンデも軽い方だし、穴としては面白いかもしれない。後述する先行馬達が厄介なので、巻き込まれて京阪杯みたくなりそうなのがネック。

17.ジャンダルム

Kitten's Joy産駒。最近は追い込みばっかやっているが、スプリントで勝っている時は先行している。いかんせんスタートが悪すぎたので追い込まざるを得なかったが、それでも上がり最速かつ掲示板というような強さを見せている。今回はスプリント戦で出遅れずによくやってたときの鞍上、荻野極に戻る。極はスプリントの先行で悪い印象はあまりないのでスタートさえ出れば、という感じ。ハンデ57.5は.5が余計でギリギリ許容範囲か。スタートさえ出れば。

16.シャインガーネット

差し馬。オルフェーヴル産駒。夏にセントウルSに出たとき、鞍上の鮫島駿Jが勝ち負けになるポジションを積極的に取りに行き、結果として負けた、という発言をしていた。ただ、今回は田辺Jに乗り替わり、積極的にポジションを取りに行くタイプではない。後方に構えてどうにかこうにかカッコはつけてくれるかもしれないが、オルフェーヴル産駒ということもあって、そもそもスプリントには向かない。オッズ的にも狙いにはいきにくい。

15.ビアンフェ

逃げ馬。キズナ産駒。ゲートになかなか入らない馬だが、とにかくスピードがつきがんがん逃げる馬。これを書いている時点ではシャインガーネットよりオッズが高いのだが、能力自体は非常に高い。モズスーパーフレアというロケット牝馬にやられていたが、単独でG3レベルなら上位の実力はある。ただ、血統的に推す部分は無く、馬場状態も味方していない。スプリンターズSも7着で、能力の見込みからすればもう少しやれても良いように思う。買いかぶりすぎなだけかもしれないし、今回はペースメーカーで終わってしまうかもしれない。馬体重が減っていたら検討するくらい。

14.マイネルアルケミー

多分差し馬。ダンカーク産駒。夏は北海道で頑張っていて、休養を挟んで12月に復帰、ただ乗り込みが甘い状態と調教師が言ってレースに出し惨敗し、またすぐレースに出し惨敗。そこからまたすぐにここにきた。レースを使いながら絞っていき、という感じではあるだろうが、ここで一変とは言いにくい。そもそも良い状態の時でもOPで3着に来るかどうかくらいなので、重賞では厳しい。

13.エーポス

差し馬。ジャスタウェイ産駒。Fレビュー(阪神1400)の勝ち馬で、前走中山1200を勝っている。前走が有利な馬場で弱い相手だったので過大評価するのはよろしくない。血統的に加点要素はないし、ジャスタウェイ産駒なので避けた方が良い。次阪急杯ならその方が良いと思う。

12.レジェーロ

先行馬、キズナ産駒。正直いつ馬券になるのかがマジでわからない馬。楽に先行する、がこの馬にとって重要な要件のようで、ゲートを出た後馬なりで良い位置につけないと良くないらしい。緩い展開になってくれないと難しいので、重賞ではずっとキツいような気がする。多少差しに回ってみても面白そうだが、小崎Jだし先行させてきそう。

11.レインボーフラッグ

差し馬、ジャングルポケット産駒。歳がね・・・。夏の小倉1800で5着に入っているし、血統的にも距離はもう少しあった方が良いと思う。この距離だと追走で手一杯なイメージがある。

10.ナランフレグ

追い込み馬。ゴールドアリュール産駒。阪神という追いこみにくい競馬場で2着1着と来ていて、充実一途に感じる。しかも中京は得意にしているし、元はと言えば中京を得意にしている馬。ただ、血統的にスプリント要素がまるでないので、限界はあると思う。勝ちを期待するには危ないけど、馬券内は結構あり得そう。

9.カレンモエ

先行馬。ロードカナロア産駒、母はカレンチャンでスプリントの王と女王の娘。鞍上が固定されず、G3で3回連続2着を続けている。その次のG2で5着に負け、そこからの休養明けの緒戦がここ。5着で負けたときは松山Jが乗っていて今回も継戦騎乗、ここがまずい。確かに前走のセントウルSはメンバーレベルが高いのは事実だが、ビアンフェとタイム差なしで走っているこの馬で、ハッキリと負けているので騎乗ミスに思える。実際逃げに近い先行をして良績を残していた馬で、2列くらい下げたのが前走で、同じ騎手というのはいただけない。そもそも松山Jをスプリントで評価していないのがアレなのだが。今回は避けた方が良い。

8.ミッキーワイルド

差し馬。ロードカナロア産駒。2勝目までは芝で上げたがそれ以降はダートで活躍し、裏開催の根岸Sにも登録があった。血統的にはマイルCSを勝っているステルヴィオと7/8同血であるため、芝が合わないということはない。多少出遅れ癖はあるが、展開が前有利で無ければ末脚は確実に使っている。今回は荒れた馬場で展開も良さそうなので穴馬としてはかなり魅力、出遅れなければ。

7.ショウナンバビアナ

先行馬(多分)。ディープインパクト産駒。今回のレースでは最もハンデが軽い。OPに上がってからは惨敗が続いている。準OPを勝ち上がったときも鞍上の好騎乗であったこともあり、やはりスプリントという感じの馬ではない。

6.ホープフルサイン

差し馬、モンテロッソ産駒。1200,1400で頑張ってる馬。この馬もとらえどころが無い。母系にHis Majesty,Graustarkがあり、父のモンテロッソも薄目で見ればロードカナロアに近い。この馬は馬券になる場合、常に穴を空けているため、穴馬候補には上がってくる。16番人気ならおみくじ感覚で複勝買っても面白いんじゃないだろうか。古馬となってからは初重賞だし、OP時代も好走歴が多いわけではないので、過度に期待するのはやはりキツいところはあるのだが。

5.タイセイアベニール

追い込み馬、ベーガバド産駒。前走は川田Jのとてつもない追い込みによって馬場バイアスに反して3着に来た。ただ、今回は幸Jに乗り替わり追い込みが良いのはわかっているのでそれに徹するとは思うが、上述のようにある程度のポジションにいないと重賞では厳しい。そこの微妙な折り合いを幸Jに求めるのは多少難しくも感じる。重賞出走歴こそ多いが、馬券になったことはないのでここで急に、というのも少し難しいか。

4.ルッジェーロ

差し馬、キンシャサノキセキ産駒。キンシャサノキセキはHis Majestyを持っている。昨年本命にしたが鞍上の素晴らしい騎乗によってしっかり圏外になった。芝とダートどちらの1200mも走っているが、最近は芝が良く合っている。良馬場なら大体掲示板くらいには来るし、ようやっとる、という印象はある。内枠が今回は徒になりそう。夏の北海道で頑張って欲しい。

3.メイケイエール

能力的には差し馬。気性がヤバすぎて前に行っちゃってるけど。ミッキーアイル産駒、デインヒルを持つのでHis Majestyを持つ。血統的にはマイルが一番合っているが、気性がヤバすぎるので短い距離を使うしかない。この馬が前に前にと行ってしまうので、展開が早くなりがち、今回はビアンフェを追いかけに行くことになる。追いかけさえしなければ能力自体が高いのは証明されているが、今回は内側が辛い。馬券からは外して好走したり良い片鱗を見せたら次で取り入れるくらいが良いのでは。

2.マイスタイル

先行馬(だけどスプリントだともう少し後ろ)、ハーツクライ産駒、2000mの重賞勝ちはある上、1400mの重賞で3着がある。基本は気分良く走ることが大事で、距離が長ければ先行で、短い距離ならば後ろになる。この馬の血統的には差し足があるタイプではないので、できる限り先行したいし、後ろで構えるタイプでない。さすがに1200は厳しいだろう。

1.レッドアンシェル

差し馬、マンハッタンカフェ産駒。中京の重賞勝ちがあるが、そのためか斤量と57.5と重い。馬場が重いときと夏に活躍しているが、要はどちらも隙間産業と言うことにはなる。マンハッタンカフェ自身は菊花賞馬だしスプリント要素は無く、スピードが求められない重い馬場や、メンバーレベルが薄い夏に走っている。馬場が悪い今の中京とは言え、最近の衰え、斤量、鞍上を考えると推すのは厳しい。

 

まとめ

◎ジャンダルム

○ナランフレグ

▲ミッキーワイルド

おもしろそう

サヴォワールエメ、ビアンフェ、ホープフルサイン

 

これくらいに構えています。差し馬が多すぎるので、危なさがマシマシ、しかもジャンダルムがスタートを出るかどうか、という難しさ。先行馬がメイケイエールによって全滅させられるかどうかだが、正直ビアンフェについていったらもうそれでキツいので・・・。やはりジャンダルムがある程度先行してくれれば、ということになるだろう。おもしろそうにあげた3頭は先行としての面白さがある。

 

買うとしたら印3頭の馬連BOXが軸で、オッズ次第で面白そうな馬を絡めてみようかな、という感じ。

今回はビアンフェを買いかぶりすぎているかどうかがわかる、全体的なメンバーレベルは低めではあるので、カレンモエにも頑張って欲しいのだけれどね。

香港4競走の予想。

○スプリント

内はとにかく詰まる。他の距離でも良く見るのでそう言う競馬場なんだと思う。逃げても直線が長いので差し切られることが多く、外差しが顕著に有利。

イメージとしては京都とか小倉とかそこらへんか…?

血統はDanehillのようなムキムキスピード、Special牝系のようなパワー感、Sir IvorやHaloのような機敏性が求められるがみんな持ってるので考慮しない。

香港のレースを3つ参考レースとして比較する

・チェアマンズスプリント(春のG1)

・プレミアボウル(前哨戦①)(ハンデ)

・JCスプリント(前哨戦②)

チェアマンズスプリントは夏の芝いい時期にしては時計がクソ遅い。プレミアボウルはハンデ差が9キロある。JCスプリントは逃げ馬がやたら飛ばしてる。プレミアボウルとJCスプリントは時計がほぼ同じなので言うほどハイペースではないのかもしれない。ここにレシステンシアが加わるのでチェアマンズスプリントのようなスローは想定しなくて良さそう、ハイペースを差し切れる適性は欲しい。

2つの前哨戦を勝ったラッキーパッチはとりあえず強そう。好位差しのパターンが板についている。前走は斜行しまくったせいで(?)乗り替わりだが、それも前々走の騎手への乗り替わり。枠も外なので良いが、大きな休みもなく走り続けてる状態面は気になる。

枠と展開からはダノンスマッシュは外せない。スプリンターズSはどうした?って感じだが、春勝った時の川田さんや去年のムーアが川田さんに乗り移れば問題ない、下手にポジションは考えない競馬をしてくれれば。

穴目で怖いのはナブーアタック。最高方からの追込馬。プレミアボウルは最軽量51.5で最内を突いてどん詰まり。前走は定量戦でも大外回して2着。その2回とも違う騎手になるが最高方の馬のやることは普通は大外一気だし問題ない。オッズが良い。

他に面白そうなのはストロンガースカイフィールド。2頭とも内枠なのがちょっと厳しいか。

ピクシーナイトはどう乗るかわからなさすぎる。斤量差もないので有利な要素は少ないが、完成されて化け物になった可能性を捨ててはいけない。

 

香港ヴァーズ

基本的に香港馬よりも海外馬が強い。1.5軍の欧州馬と1.5軍の日本馬が戦うレースになっている。香港馬で来るとしたら香港では圧倒的な成績を収めている必要があるだろう。

血統的な特徴としては海外馬はいつものごとくガリレオ×デインヒルの血統が多い。ヌレイエフも来るのでspecial牝系が強い?と置き換えてもいいか。その中で凱旋門賞の時にも出てきた血統ではあるがミルリーフ系を母系に持つ馬も多少見る。長い距離をしっかり差すための血統だろうか。ちなみにこうまとめるとグローリーヴェイズが勝った理由を説明できなくなる。

トラックとしてはやはり逃げると損。差しが強い形態なので、逃げて残るのはハイランドリールくらいの化け物になるだろう。グローリーヴェイズとサトノクラウンはモレイラ騎乗で勝っているがどちらもイン差しに拘って勝っている。

出走馬で見ていくとモーグルは去年ならまだしも今年は負け方も良くなく、負けてる相手も考慮するとG1で馬券になる馬か?という感じがする。エベイラは逃げ先行馬だけれど欧州の強い粘り気は感じない、香港で大きくプラスになるかと言われると厳しそう。パイルドライヴァーはコロネーションCの勝ち方や粘り方は強い。それ以外で取り立てることがないが一つあるだけ良いか・・・?

パイルドライヴァーをまず買うとしてもこの頭数や、日本馬のオッズを考えると頑張って予想するか?と言う考えになる。3連単を絞り込んで狙うのも良いが、どうせやるなた去年3着っていうその一点だけでコロンバスカウンティから入るのも良いと思う。

 

 

○マイル

香港はマイルの化物がまた出てきたのか(困惑)

19戦18勝かつ15連勝中の馬ってなんですか?

例にも漏れず外差しの馬、今回は内枠なので塞がる怖さとかは一応ある。

ちなみに血統的にはやはりサドラーズウェルズ・フェアリーキングの直系や、デインヒル系が頑張っている。ダルシャーンのような切れ味鋭い血も目立つので、ガッツリ差し馬が想起される血統はいいかもしれない(怪物共はなんか違うけど)。

マザーアースはBCの小回りが何も向いて無かったが、直線長い香港はプラス。3歳牝馬のローテとしてはキツすぎるが…。

この血統的要素をヴァンドギャルドが満たしているのが面白い。ドバイのような長い直前で活きるタイプだろうし、マザーアースと同じくBCマイルからの変わり身が期待できそう。

日本馬ならあとはダノンキングリー、海外馬ならスカイダーシーか。

今年も京阪杯の季節がやってきた。

今年も京阪杯の季節がやってきた。日本で数少ない12Rにやる重賞の一つ。

もう一個東京でやる大きいレースの印を前書きにして本題にさっさと入ろう。

◎サンレイポケット

2400に伸びれば肉薄はするって

○ブルーム

枠良しムーア良し妙味良し。父母は最後に馬券になった海外馬だし縁起も良し。

▲コントレイル

馬券外すって事は無いと思う

△シャフリヤール

神戸新聞杯組はまぁしんどいと思うけどなんとかして

☆グランドグローリー

ちょっとでも馬場柔らかければ、長く良い脚は使えると思う

追加で買うならキセキくらい

 

本題に入ろう

阪神1200の特徴

阪神のトリセツを作ってないのでかいつまんで話をする。

阪神1200は

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阪神1200mは前後半のラップタイム差は少ない方だが、スタートしてからコーナーまでが短いので内先行がぐっと有利。

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ペースは後半落ちることも少なく、淡々と流れきってしまうことが多い。それ故、前後半のラップ差も小さくなる。

一方、オパールSタンザナイトSなど差し馬が来るレースがOPになると存在する。タンザナイトSは3~4Fでペースが速くなり全体的に差し決着。そうでない場合は全て上手く行った大外一気のパターンしかない。この2レースでラップタイム的に共通点は最後1ハロンがかかる、と言うことしかない。正直差しが決まるかを事前に言い当てるのは無理なのでは?サンデーサイレンスが入っている、とかの共通点はあるが、2019年タンザナイトS勝ちジョイフルにはない。

 

血統の傾向

ロードカナロア産駒が出ていたらとりあえず買えば当たるくらい強い。複勝率は40.5%もあり準OP以上ではほぼ馬券に絡んでいる。ダイワメジャー複勝率も29.7%と高く、この2頭の産駒が中心と言っていい。ちなみに1400mになると急にディープインパクト産駒が来るようになる。(競馬ラボ参照)

 

前走別の傾向

前走G1を走った馬がとことん来ないのでこのレースは荒れやすい。(JRA公式参照)

データ分析:京阪杯 今週の注目レース JRA

前走G1で勝ったのはネロのみ、3着もスギノエンデバーのみと[1.0.1.19]という有様。

とはいえG1で馬券になるような馬がそもそも出てこないというのもある。夏から頑張ってG1で仕上げておつりがない、と言うパターンが大概だったりするが、休み明けでスプリンターズSに出て好走してここに来るなんてパターンはないのでシヴァージの扱いには困る。

そもそも論、スプリンターズSで好走する馬はここじゃなくて阪神カップ向かうしな・・・。

 

展開の予想

阪神1200mは前目につける方が強いのは上述の通り。

馬場は使い込んだAコースと言うこともあり内側は良くないが、結構前残りはある。勿論先週のマイルCSを見ての通り、あの辺を通した外差しは決まりやすく、すごく良く伸びる光景が見える。ただ、マイルと違って1200は直線が短くなるのでギアをさっと上げられる馬の方が良い。コーナーでまくって動くよりも直線で一気に弾ける方がこのコースには向いている。

 

明確に先行しそうな馬はサヴォワールエメとレイハリアくらい。シヴァージは前走の通り先行できるかどうかという感じで、普段中団くらいのライトオンキューやソーグリッタリングも前目になるんだろうか。

差し馬で狙うとしたら

・前が崩れなくても差し足が使える

・直線だけで完結できる

・坂に対応できる

・大外に持ち出せる

この辺の要素を全てコンプリートして欲しい。

 

最終的な予想

本命はレイハリア。ロードカナロア産駒の先行馬だし、重賞2連勝を含めて3連勝中。枠は極端じゃなければどこでも良いなと思ってたけど若干外かなぁという感じ。とはいえオッズが思ったより良さそうなので単勝も含め勝負していきたい。

対抗はサヴォワールエメ。前走軽ハンデとはいえ同じ舞台のレースを先行して勝った。この馬はダイワメジャー産駒でそれもこの競馬場に合っている。

3番手以降が極端に難しいので馬券の買い方から決めてみる。

レイハリアが抜けて軸にしやすいと感じているので、レイハリアの単勝馬連で固定する。ただ、サヴォワールエメとの馬連は少し厚めにしておく。これから選ぶ馬はレイハリアとの馬連の相手になる。

レイハリアが残る結果を予想する以上、前崩れでないと馬券には入れない馬はまず避けたい。ここで、アウィルアウェイ・ラヴィングアンサー・アストラエンブレムあたりはまず消える。同様にある程度の位置が求められる展開になりそうなので、常に後ろ過ぎる馬(先行意識が薄い馬)も外す。ここでエイティーンガール・タイセイビジョン・ミッキーブリランテ・アイラブテーラーあたりが消える。

残るのがオールアットワンス・シヴァージ・ファストフォース・レッドアンシェル・シゲルピンクルビー・ソーグリッタリング・ライトオンキュー。

ソーグリッタリングは血統的にもスプリントはキツい。ライトオンキューは鼻出血からの休養明けでここは無事に回ってきてどうかという様子見もあると思う。展開的には合うんだけどね。ここ2頭は見送りか。

ここからは馬券の検討もする馬。

ファストフォースは前走の負け方が気がかり。重馬場で勝ってるとは言え、北九州記念を見た感じ本質は荒れた芝よりスピードの出る芝。阪神は合うけど仕方ない。

オールアットワンスは前走は斤量差が大きい。同斤量ではレイハリアを差しきれなかった。とはいえ阪神は1400がベストそうとはいえ悪くない、強く狙うなら次の阪神カップか。

レッドアンシェルは去年の京阪杯で大敗。今年は徐々にゲートが悪くなっているのが気がかり。

シゲルピンクルビーは夏3戦が堪えたと陣営が言っているようにリフレッシュしてここに来るのは大きい。乗り替わりできちんと差しに回ってくれるなら3着内はありそう。

シヴァージはスプリンターズSからの臨戦だし正直オッズ的にも切りたいがそれは馬券が当たる可能性を否定することに繋がる。先行できるようになったのならそれが大きいし、紐には入れよう

ということで

◎レイハリア

サヴォワールエメ

▲シヴァージ

△シゲルピンクルビー

オールアットワンスは余裕があれば買う程度で。